病気の解説
糞線虫症
受診の目安
糞線虫症では、発疹やせきといった症状が現れることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
糞線虫症は多くの人で症状が出ません。症状が現れると、皮膚・肺・消化管、あるいはこれらすべてに影響が出ることがあります。急性感染では皮膚を通過する際の赤いかゆみの発疹ができ、肺を通って移動するとせきが出ることがあります。消化管に幼虫や成虫がいると腹痛・下痢・食欲不振が起こることがあります。長く感染が続くと発疹・せき・喘鳴・腹痛・下痢・便秘が変動し、栄養の吸収障害により体重が減少することもあります。
主な症状
発疹やせきといった症状が現れることがあります。長期間の感染では発疹・せき・喘鳴・腹痛・下痢・便秘がみられることがあり、栄養吸収がうまくいかず体重が減ることがあります。
検査と診断
診断
便サンプルの検査や血液検査で糞線虫に関連する情報を調べます。便サンプルを顕微鏡で調べて幼虫が見つかることがあります。好酸球増多症がみられることもあります。必要に応じて内視鏡や胸部X線検査を行い、過剰感染症候群や播種性糞線虫症の可能性を評価します。抗体を調べる血液検査もありますが、感染の新旧や他の回虫感染症との区別には限界があります。
治療
治療
糞線虫症の人には全員治療が行われます。経口の駆虫薬としてイベルメクチンまたはアルベンダゾールが用いられます。イベルメクチンはアルベンダゾールより感染を治癒する可能性が高いとされています。ロア糸状虫症の合併がある場合にはイベルメクチン投与前に有無を確認します。過剰感染症候群や播種性糞線虫症の疑いがある場合、気道や便のサンプルで幼虫が見られなくなってから2週間後にイベルメクチンを投与します。緊急性の高い場合には直ちに治療を開始します。合併症としての細菌感染には抗菌薬が使われます。治療の効果を確認するため便の検査を行います。
経過と生活
予防
糞線虫症の予防には、清潔なトイレの使用や流行地域での肌が土に直接触れないようにする工夫(靴を履く、地面に座る場合はシートを使う)などの対策があります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。