病気の解説
ブルーリ潰瘍
受診の目安
ブルーリ潰瘍では、初期には四肢に現れる紅斑や丘疹が多く、早めの治療を受けないと痛みのない結節へ進み、潰瘍になることがあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに感染症内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
ブルーリ潰瘍は、Mycobacterium ulcerans および Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense による皮膚感染症です。熱帯・亜熱帯を中心に、世界の33か国以上で報告されており、日本を含みます。感染した部位には痛みのない病変が現れ、悪化すると骨や関節に影響して機能障害などの後遺症を残すことがあります。
主な症状
初期には四肢に現れる紅斑や丘疹が多く、早めの治療を受けないと痛みのない結節へ進み、潰瘍になることがあります。発熱は少なく、全身の状態は通常は良好です。治療が遅れると骨や関節へ影響し、傷あとや関節の動きの制限などの後遺症が残ることがあります。
原因
原因は、環境中に生息するとされる Mycobacterium ulcerans および Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense です。マイコラクトンという毒素を作り、組織の崩壊と免疫の抑制を引き起こします。
病態
病原体は環境中の水辺や土の周辺で見られるとされ、体内で毒素の作用により組織が破壊されます。
リスク因子
感染経路は現在も解明されていませんが、川や池、湿地の周辺に住む人々に患者が多いとされています。ヒトからヒトへの感染は確認されていません。
検査と診断
診断
診断は臨床症状と遺伝子の検出で行われます。菌の培養・同定には数ヶ月かかることがあります。
治療
治療
複数の抗菌薬を組み合わせた治療が行われます。重症例ではデブリドマンや皮膚移植を含む外科的な治療も選択されることがあります。
経過と生活
予防
感染源が不明で予防法は明確には確立されていません。そのため、早期発見と迅速な治療が重要と考えられています。
経過・予後
早期治療が行われない場合、骨や関節へ影響が出て瘢痕や関節拘縮などの後遺症を残すことがあるとされています。
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出典
参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。