病気の解説

天然痘

別名:疱瘡、痘そう、痘瘡

まず相談する診療科感染症内科
この解説の項目6項目

受診の目安

天然痘は根絶された病気で、現在はふつうの生活で感染する機会はありません。

万一、高い熱や頭・体の痛みが数日続いたあとに、口の中や顔から始まって腕・脚・手足へ広がる発疹が出て、水ぶくれや膿をもつものに変わっていくなど、天然痘が心配なときは、保健所に電話で相談してください。

症状だけで病名は判断できません。気になるときは医療機関で診察を受けてください。

出典:米国疾病予防管理センター(CDC)「About Smallpox」「Signs and Symptoms of Smallpox」、厚生労働省「天然痘対応指針」

基本

概要

天然痘は、天然痘ウイルスによって引き起こされる感染症です。この病気は、特有の斑点や水疱が現れることが特徴で、過去には大流行を引き起こしていました。現在では、天然痘は根絶されているとされていますが、万が一再発した場合に備えた対策が重要です。

主な症状

天然痘の主な症状には、発熱や全身の倦怠感、そして皮膚に現れる特有の斑点や水疱があります。これらの症状は、特に天然痘が流行している時期に現れることが多いです。感染が進行すると、皮膚の斑点が膿疱に変わることもあります。

原因

天然痘は、天然痘ウイルスによって引き起こされます。このウイルスは、感染した人から他の人に広がることがあります。過去には、天然痘ウイルスが大規模な流行を引き起こしていましたが、現在ではワクチン接種によって予防されています。

検査と診断

検査

天然痘の診断は、皮膚に現れた水疱や膿疱から採取した体液のサンプルを用いて行います。このサンプルに天然痘ウイルスのDNAが含まれているかどうかを調べる検査が行われ、ウイルスが確認されれば確定診断となります。また、顕微鏡での観察やウイルスの培養検査も行われることがあります。

治療

治療

天然痘の治療は主に支持療法が中心です。具体的には、水分補給や症状の緩和、呼吸補助などが行われます。抗ウイルス薬については、天然痘が流行していた時代には存在しなかったため、特定の治療法は確立されていませんが、将来的に再発した場合には、いくつかの抗ウイルス薬が役立つ可能性があると考えられています。

感染症内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:CDC: About Smallpox / CDC: Signs and Symptoms of Smallpox / 厚生労働省 天然痘対応指針(第5版・2004年)(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。