病気の解説

ペルテス病

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受診の目安

  • 子どもが足を引きずって歩く、走り方がおかしい、といった状態が続くとき(AAOS)(日本小児整形外科学会)
  • 股関節(脚のつけ根)、太もも、ひざのあたりを痛がり、動くと痛みが強く休むと楽になる、をくり返すとき(AAOS)
  • 脚のつけ根の動きが悪い、脚を開きにくいなどの様子があるとき(AAOS)(国立成育医療研究センター)
  • 「股関節の風邪」と言われたあとも症状が長引くとき(日本小児整形外科学会)

相談先は整形外科(できれば小児整形外科)です。ひざを痛がる場合でも、原因が股関節にあることがあります(AAOS)。子どもの脚の痛みや足の引きずりにはさまざまな原因があり、症状だけで病名を決めることはできません。症状が数週間から数か月にわたって出たり消えたりして、受診が遅れることもあるとされます(AAOS)。

基本

ペルテス病とは

ペルテス病は、太ももの骨のいちばん上にある丸い部分(大腿骨頭)への血の流れが一時的に悪くなり、その部分の骨が壊死してしまう子どもの股関節の病気です(AAOS)(国立成育医療研究センター)。幼児期から学童期の男の子に多く、多くは片側ですが、両側に起こることもあります(国立成育医療研究センター)(AAOS)。壊死した骨は、数年かけて新しい骨に置き換わっていきます(AAOS)。治療の目的は、この間に骨頭がつぶれて形が崩れるのを防ぐことです(国立成育医療研究センター)。

主な症状

  • 足を引きずる歩き方(跛行)、運動やかけっこのときの動きの変化(AAOS)
  • 股関節・脚のつけ根・太もも・ひざの痛み。動くと悪化し、休むと軽くなることが多いとされます(AAOS)。
  • 股関節の動きの制限、股関節まわりの筋肉のこわばり(AAOS)(国立成育医療研究センター)

急に痛くなる単純性股関節炎とは違い、症状は少しずつ現れるのが特徴とされます(国立成育医療研究センター)。

原因・なりやすい要因

大腿骨頭への血流が悪くなる理由は、まだはっきりわかっていません(AAOS)。遺伝との関係を示す研究もありますが、さらに研究が必要とされています(AAOS)。家族に喫煙者がいる家庭の子どもに多く、受動喫煙との関連が指摘されています(国立成育医療研究センター)。

検査と診断

診断

診察で股関節の動きを調べ、とくに脚を外に開く動きや内側にひねる動きが制限されていないかを確認します(AAOS)。診断の確定と病気の段階の判断にはエックス線検査が必要です(AAOS)。ただし、発症して間もない時期はエックス線で変化がわかりにくく、早期の診断やほかの病気との区別にはMRIが役立つとされます(国立成育医療研究センター)。治療中もエックス線検査をくり返して経過を確認します(AAOS)。

治療

治療

年齢、骨頭が傷んでいる範囲、見つかった時期の段階などを考えて方針が決められます。一般に、低い年齢で発症した子どものほうが、治ったあとの骨頭が丸く保たれやすいとされます(AAOS)。

  • 経過観察:年齢が低く、変化が軽い場合は、定期的に検査をしながら様子をみることがあります(AAOS)。
  • 痛みや炎症への対応:炎症を抑える薬が使われることがあります(AAOS)。
  • 運動の制限とリハビリ:走る・跳ぶといった動きを控え、股関節の動きを保つ運動を行います(AAOS)。
  • 牽引・装具・ギプス:股関節の動きが悪い場合は牽引で動きを回復させ、股関節にかかる負担を減らして骨頭を受け皿に収めておくための装具やギプスが使われます(国立成育医療研究センター)(AAOS)。
  • 手術:骨頭が股関節の受け皿からはみ出しそうな場合などに、太ももの骨を切って向きを変え、骨頭を受け皿に収める手術が行われることがあります(国立成育医療研究センター)(AAOS)。

日常生活の注意

運動制限や装具の使い方は、主治医の指示を優先してください。

  • 指示された期間は、走ったり跳んだりする動きを控えます(AAOS)。
  • 家庭で行うよう指導された股関節の運動は、家族が手伝って続けることが多いとされます(AAOS)。
  • 治療は長い期間に及び、定期的なエックス線検査が必要になります(AAOS)。

経過と生活

経過

適切な治療を受ければ、多くの場合は経過が良く、日常生活に大きな制限なく戻れるとされます(AAOS)(国立成育医療研究センター)。一方、骨頭の変形が残った程度によっては、大人になってから股関節の痛みや変形性股関節症が起こることがあります(国立成育医療研究センター)(AAOS)。

整形外科で扱うほかの病気

出典

国立成育医療研究センター「整形外科」 / 米国整形外科学会(AAOS)OrthoInfo「Perthes Disease」 / 日本小児整形外科学会「跛行」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。