病気の解説
メッケル憩室
受診の目安
メッケル憩室では、5歳未満の小児では痛みのない下血が最もよくみられます。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、消化器内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
メッケル憩室は胎児の消化管の名残が残ってできる部位です。合併症として出血、閉塞、憩室炎、穿孔、腫瘍などが報告されます。半数以上の憩室には胃や膵臓に似た組織が含まれ、胃の組織がある場合には酸が分泌され周囲の腸に潰瘍や出血を起こすことがあります。出血は特に5歳未満の小児で多く見られ、閉塞は年齢に関係なく起こり得ますが年長児や成人で多く、憩室炎は主に年長児でみられます。穿孔は腹膜炎を引き起こすことがあります。カルチノイド腫瘍などの腫瘍はまれで、主に成人に生じます。
主な症状
メッケル憩室の多くは症状がありません。5歳未満の小児では痛みのない下血が最もよくみられます。これは憩室が分泌した酸でできた潰瘍からの出血です。便は鮮紅色やレンガ色になったり、血液と粘液が混ざってイチゴゼリー状になることもあります。まれに出血が非常に多くなり手術が必要になることがあります。閉塞はどの年齢でも起こり得て、けいれん性の腹痛・吐き気・嘔吐を伴うことがあります。憩室炎になると重い腹痛・腹部の圧痛・嘔吐が起こり、虫垂炎と混同されることがあります。
検査と診断
診断
出血がある場合にはメッケルシンチグラフィーや小腸内視鏡検査、ビデオカプセル内視鏡検査などが活用されます。痛みがある場合にはCT検査が行われることがあります。診断はしばしば難しいため、血流源や憩室の状態を確認する複数の検査が選択されます。腹痛がある小児にはCT検査が用いられることもあります。
治療
治療
症状がない憩室には治療は必要ありません。出血や閉塞を伴う場合、また症状が持続する場合には手術での切除が検討されます。通常、憩室炎がある場合も手術で治療されることがあります。なお、他の手術を受ける際に発見された憩室は将来の合併症を防ぐために切除されることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。