病気の解説
下垂体炎
受診の目安
下垂体炎では、頭痛や視野障害、下垂体機能の低下です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
下垂体炎は、脳の下垂体が炎症を起こす疾患です。リンパ球性下垂体炎や肉芽腫性下垂体炎と呼ばれることもあります。下垂体は副腎皮質刺激ホルモンや甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンなどを放出して、体のホルモンの分泌を調整する重要な役割を担っています。炎症により下垂体機能が低下すると、体のさまざまなホルモンの分泌が不足し、全身にさまざまな症状が現れることがあります。自己免疫疾患が関与している可能性が示唆され、IgG4関連疾患の一症状として発症することもあるとされています。
主な症状
主な症状は頭痛や視野障害、下垂体機能の低下です。下垂体から分泌されるホルモンが不足すると、易疲労感や抑うつ気分、無月経、尿崩症などが現れることがあります。場合によってはプロラクチンの分泌が上がり、乳汁分泌が生じることもあります。
病態
下垂体炎は、自己免疫異常の関与が指摘されており、リンパ球の浸潤が多く見られます。IgG4陽性形質細胞の浸潤がみられるケースもあり、IgG4関連疾患の一症状として発症することがあります。
検査と診断
診断
診断は、まず他の原因を画像検査などで除外することから始まります。MRIで下垂体茎や下垂体の腫大が見られることがありますが、下垂体腺腫と区別がつかないこともあるため、発症の状況(例として妊娠末期〜産褥期の急性発症など)を踏まえ、必要に応じて下垂体の生検やホルモン値検査・刺激試験が行われます。
治療
治療
治療は、炎症によるホルモン分泌の低下を補うホルモン補充療法が基本です。腫大による頭痛や視野障害が強い場合にはステロイド投与で腫大を改善させることがあります。効果が見られない場合は外科的に腫大した部分を切除することもあります。ステロイド治療を続けることで炎症が治まり、下垂体機能が回復する場合もあります。診断と内科的治療が先行した後に外科的治療を検討します。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。