病気の解説
中枢神経系原発悪性リンパ腫
受診の目安
中枢神経系原発悪性リンパ腫では、腫瘍の発生した場所によって異なりますが、麻痺や失語、視力障害などの脳局所症状が見られることが多いです。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、血液内科を受診してください。
基本
概要
中枢神経系原発悪性リンパ腫は、脳の中に発生する稀な脳腫瘍です。通常、悪性リンパ腫は血液の中のリンパ球が異常に増殖することで発生しますが、この腫瘍は特に脳に限って発生します。発生頻度は脳から発生する腫瘍の中で約3%とされています。主に中高年に多く見られ、特に50歳以上の人が多いです。最近では高齢化に伴い、発症数が増加しています。
主な症状
中枢神経系原発悪性リンパ腫の初発症状は、腫瘍の発生した場所によって異なりますが、麻痺や失語、視力障害などの脳局所症状が見られることが多いです。また、頭痛や嘔気、嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状も見られることがあります。さらに、目のぶどう膜炎を併発することが特徴的です。
原因
中枢神経系原発悪性リンパ腫の発生には、膠原病や免疫不全(臓器移植を受けた患者やAIDS患者など)が危険因子として関与しています。
治療
治療
この腫瘍の治療には、放射線治療と化学療法が用いられます。これらの治療は多くの患者に効果がありますが、再発が多く、治療が難しいことが特徴です。外科的に腫瘍を摘出しても、平均生存期間は短いとされています。現在の標準的な治療法は、高用量のメソトレキセートを使用し、放射線を照射する方法です。高齢者の場合、脳への副作用が問題となるため、治療法の工夫が進められています。
血液内科で扱うほかの病気
出典
参考: 日本脳神経外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。