病気の解説

低置胎盤

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すぐに連絡・受診が必要な場合

  • 妊娠中に性器から出血したとき。お腹の痛みがなくても、かかっている産科にすぐ連絡してください(松山赤十字病院)。
  • 妊娠後期に突然出血したときは、すぐに病院へ向かうよう勧められています(国立成育医療研究センター)。
  • 出血の量が多いときは、母体と赤ちゃんの命にかかわることがあります(MSDマニュアル家庭版)。

出典:国立成育医療研究センター、松山赤十字病院、MSDマニュアル家庭版。これらは胎盤が子宮の出口付近にある状態(前置胎盤)全般についての記載です。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

  • 妊婦健診で「胎盤の位置が低い」と言われたら、指示された時期に忘れず健診を受けましょう。位置の判断は妊娠後期に改めて行われます(国立成育医療研究センター)(中国中央病院)。
  • 少量でも出血があれば、お腹の痛みがなくても、次の健診を待たずに産科に連絡しましょう(松山赤十字病院)。

相談先は産婦人科(産科)です。低置胎盤は自覚症状がないことが多く、超音波検査で見つかります(国立成育医療研究センター)(MSDマニュアル家庭版)。出血があっても、その原因が胎盤の位置によるものかどうかは症状だけでは判断できません。

基本

低置胎盤とは

胎盤は通常、子宮の上のほうにつきます。低置胎盤は、胎盤が子宮の下のほうにつき、子宮の出口(内子宮口)の近くにあるものの、出口をふさいではいない状態です(MSDマニュアル家庭版)(中国中央病院)。出口を胎盤がおおっている「前置胎盤」とは区別されます(中国中央病院)(MSDマニュアル家庭版)。ただし、医療機関によっては、出口の近くまで胎盤が来ている状態を前置胎盤の一つの型(低前置胎盤)として説明していることもあります(国立成育医療研究センター)。

主な症状

多くの場合、自分で気づく症状はなく、健診の超音波検査で見つかります(MSDマニュアル家庭版)。

  • 妊娠中:低置胎盤では、妊娠中に出血することは多くないとされます(中国中央病院)。ただし、妊娠後期に子宮が大きくなるにつれて胎盤の一部がはがれ、突然出血することがあります(国立成育医療研究センター)。
  • お産のとき:陣痛で子宮の出口が開くと、近くにある胎盤がはがれて出血しやすくなります(中国中央病院)。

原因・なりやすい要因

胎盤がなぜ低い位置につくのか、低置胎盤に限った原因は今回確認した情報源でははっきり示されていません。胎盤が子宮の下のほうにつく状態(前置胎盤)については、妊娠・出産の回数が多いこと、帝王切開や子宮の手術を受けたことがあること、子宮筋腫などの子宮の形の異常、喫煙、ふたご以上の妊娠、年齢が高いことなどが、なりやすい要因として挙げられています(MSDマニュアル家庭版)。

検査と診断

診断

超音波検査で、胎盤の端と子宮の出口の距離を確かめます。必要に応じてMRI検査が加わることもあります(国立成育医療研究センター)。妊娠の早い時期には胎盤が出口の近くに見えても、子宮が大きくなるにつれて位置の関係が変わるため、最終的な判断は妊娠後期に行われます(国立成育医療研究センター)(中国中央病院)。

治療

治療・お産の方法

  • お産の方法:低置胎盤では、条件によっては経腟分娩ができる場合があります(MSDマニュアル家庭版)(松山赤十字病院)。一方で、胎盤の端と子宮の出口の距離が2cm以内の場合は、お産のときの出血の危険から帝王切開が勧められる、または帝王切開になることが多いと説明されています(国立成育医療研究センター)(中国中央病院)。
  • 出血したとき:出血の量に応じて、入院して安静にし、子宮の収縮をおさえる薬を使うことがあります。出血が多い場合は緊急の帝王切開になることもあります(中国中央病院)(国立成育医療研究センター)。
  • お産に向けた準備:出血に備えて、事前に自分の血液をためておく(自己血貯血)などの準備をすることがあります(中国中央病院)(国立成育医療研究センター)。

お産の方法や時期は、胎盤の位置、出血の有無、赤ちゃんの状態などをふまえて、主治医と相談して決めます(松山赤十字病院)。

日常生活の注意

生活のしかたは、必ず主治医の指示を最優先にしてください。

  • 胎盤の位置が低いと言われたら、定期的な健診をきちんと受けることが大切です(中国中央病院)。
  • 前置胎盤と診断された場合は安静が勧められています(国立成育医療研究センター)。また、前置胎盤では性交が出血のきっかけになることがあるとされます(MSDマニュアル家庭版)。低置胎盤の場合にどこまで控えるかは、主治医に確認しましょう。
  • 自宅で突然多く出血することがいちばん危険とされています(松山赤十字病院)。出血したときにすぐ病院へ行けるよう、連絡先や移動手段を前もって確かめておきましょう。

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出典

国立成育医療研究センター「前置胎盤について」 / 公立学校共済組合 中国中央病院「胎盤の位置異常~前置胎盤と低置胎盤」 / 松山赤十字病院「前置胎盤」 / MSDマニュアル家庭版「前置胎盤」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。