病気の解説

侵襲性肺炎球菌感染症

まず相談する診療科呼吸器内科感染症内科
この解説の項目7項目

緊急性の高い症状

  • 呼びかけへの反応が鈍い・ぐったりしている(乳児では飲めない・反応が鈍い)など、敗血症や髄膜炎が疑われる重い状態のときは、ためらわず救急車(119)を呼んでください。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

侵襲性肺炎球菌感染症は、肺炎球菌が血液や髄液など本来は菌のいない場所に入り込んだ状態で、髄膜炎、菌血症(敗血症)、菌血症を伴う肺炎などとして現れます。65歳以上の人、持病や免疫の低下がある人、乳幼児などで重くなりやすい病気です。症状だけではほかの感染症と区別できず、血液などの検査で確かめます。

  • すぐに受診:重い肺炎球菌感染症が疑われるときは、すぐに医療機関に連絡・受診してください。発熱や寒気に加えて、せき、胸の痛み、呼吸が速い・苦しい、ぼんやりして反応が鈍いといった症状が目安です。受診先は内科・小児科、夜間や休日は救急外来です。

  • 乳児では:母乳やミルクを飲まない、反応が鈍い、吐くといった様子が髄膜炎のサインのことがあります。

  • 予防:ワクチンで予防できる型があります。定期接種の対象などはかかりつけ医や市区町村に確認してください。

出典:CDC「Symptoms and Complications of Pneumococcal Disease」、MedlinePlus「Pneumococcal Infections」、厚生労働省「肺炎球菌感染症(高齢者)」

基本

概要

侵襲性肺炎球菌感染症は、肺炎球菌( Streptococcus pneumoniae)による感染のうち、血液や髄液などの通常は無菌の部位で菌が検出されるものを指します。飛沫を介して広がり、乳幼児や高齢者で罹患しやすいとされています。侵襲性か非侵襲性かは検査で判断され、侵襲性の場合は髄膜炎や菌血症を伴う肺炎などにつながることがあります。

主な症状

主な症状は発熱や全身のだるさなどの全身症状です。発症部位に応じて肺炎や髄膜炎などの症状が現れます。小児では菌血症を伴うことが多いとされています。

病態

病原体は肺炎球菌で、鼻咽頭に常在します。感染が起こると、肺炎や髄膜炎などの侵襲性疾患を引き起こすことがあります。

検査と診断

診断

診断には血液や髄液などからの菌の分離・同定、遺伝子検出、抗原検出などの検査が用いられます。

経過と生活

予防

手洗い、咳エチケット、混雑を避けることが有効です。喫煙者は罹患率が高いとされ、肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。乳幼児には定期接種として20価および15価肺炎球菌結合型ワクチン、60〜64歳の高リスク者と65歳以上の方には23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンが使われます。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:CDC「Symptoms and Complications of Pneumococcal Disease」 / MedlinePlus「Pneumococcal Infections」 / 厚生労働省「肺炎球菌感染症(高齢者)」(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。