病気の解説
マイコプラズマ肺炎
別名:マイコプラズマ感染症、肺炎マイコプラズマ
緊急性の高い症状
- 呼吸が苦しい、息がしにくい
このようなときは、すぐに医療機関を受診してください(CDC)。
出典:CDC「About Mycoplasma pneumoniae Infection」
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
- せきが長引いているとき(厚生労働省)
- 症状が続く、または悪くなっていくとき。ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸の音がするとき(CDC)
- 持病などで重症化しやすい人は、とくに早めに相談してください(CDC)
相談先は内科・呼吸器内科、子どもは小児科が目安です。せきや発熱はかぜやほかの肺炎でも起こるため、症状だけでマイコプラズマ肺炎かどうかを判断することはできません。
基本
マイコプラズマ肺炎とは
「肺炎マイコプラズマ」という細菌が、のどや気管支、肺に感染して起こる病気です(厚生労働省)。多くは気管支炎の程度で済み、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎になったり重くなったりします(厚生労働省)。肺炎になっても比較的元気に見えることがあり、英語では「歩ける肺炎(walking pneumonia)」とも呼ばれます(CDC)。
主な症状
- 発熱、全身のだるさ、頭痛(厚生労働省)(CDC)
- せき:ほかの症状より少し遅れて出始めることがあり、熱が下がってからも3〜4週間続くことがあるのが特徴です(厚生労働省)。
- のどの痛み(CDC)
小さな子どもでは、鼻水・鼻づまり、くしゃみ、ゼーゼーする呼吸、嘔吐や下痢など、かぜに似た症状が出ることがあります(CDC)。感染しても症状が出ない人もいます(CDC)。
原因・なりやすい要因
せきやくしゃみのしぶき(飛沫)を吸い込むことや、感染した人との接触でうつります。家庭のほか、学校などの集団生活の場でも広がります(厚生労働省)(CDC)。
感染してから症状が出るまでの期間は長く、厚生労働省は2〜3週間くらいとしています(厚生労働省)。報告される患者の多くは子どもですが、大人もかかります(厚生労働省)。
検査と診断
診断
診察に加えて、胸部X線検査が行われることがあります。検査をする場合は、鼻やのどをぬぐって調べるのが一般的です。軽い場合には検査をしないこともあります(CDC)。
治療
治療
マクロライド系などの抗菌薬で治療します。マクロライド系の薬が効きにくい「耐性菌」の場合は、ほかの種類の抗菌薬が使われます(厚生労働省)(CDC)。重い場合は入院して治療します(厚生労働省)。
軽い感染は薬を使わなくても治ることが多いとされます(CDC)。肺炎をともなわない大人の気管支炎では、抗菌薬の必要性ははっきりしないとする報告もあります(厚生労働省)。市販薬で症状をやわらげたいときは、医師や薬剤師に相談してから使いましょう(CDC)。
経過と生活
予防
- 流水と石けんでこまめに手を洗います(厚生労働省)(CDC)。
- せきが出るときはマスクを着けるなど、せきエチケットを守ります(厚生労働省)。
- 家族が感染したときは、タオルを共用しないようにします(厚生労働省)。
経過
子どもは一般に軽く済むことが多いとされます(厚生労働省)。ただし、一部の人で中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症が起こることがあります(厚生労働省)。ぜんそく発作、脳炎、貧血(溶血性貧血)、腎臓の障害、水ぶくれを生じる皮膚の病気なども報告されています(CDC)。
マイコプラズマ肺炎と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
呼吸器内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
厚生労働省「マイコプラズマ肺炎」 / CDC「About Mycoplasma pneumoniae Infection」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。