病気の解説
回虫症
受診の目安
回虫症では、腸内に少数なら目立つ症状は少ないですが、回虫が増えると差し込むような腹痛や腸閉塞による吐き気・腹部の腫れが起こることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
回虫症は、回虫の感染によって起こる病気です。主に腸に寄生しますが、幼虫が肺へ移動することもあり、肺では発熱やせき、喘鳴がみられることがあります。腸内の回虫が増えると腹痛や腸閉塞の危険があり、成虫が盲腸や胆管などに詰まると激しい腹痛を引き起こすことがあります。小児では栄養不良になりやすく、成長や体重の増え方に影響することがあります。
主な症状
腸内に少数なら目立つ症状は少ないですが、回虫が増えると差し込むような腹痛や腸閉塞による吐き気・腹部の腫れが起こることがあります。肺へ移動した幼虫による発熱・せき・喘鳴が見られることもあります。成虫が口・鼻・便などへ出たりすることもあり得ます。小児では栄養不良が起こることがあります。
検査と診断
診断
診断は便の検査で虫卵や成虫を探します。まれに便中の成虫が見えることもあり、喀痰の中に幼虫が見つかることもあります。場合によってはCTや超音波検査、胸部X線検査で関連する所見が見つかることがあります。
治療
治療
治療にはアルベンダゾール・メベンダゾール・イベルメクチンなどの経口薬が用いられます。妊娠中は胎児へ影響が心配されるため別の薬が選ばれます。ロア糸状虫症が疑われる地域へ行ったことがある人には、イベルメクチンを使う前にロア糸状虫症の有無を確認します。軽度ならニタゾキサニドが使われることがあります。腸を塞いでいる場合は薬物療法のほか、手術や内視鏡での除去を検討します。肺が侵されている場合は症状の緩和を重視します。
経過と生活
予防
予防には、食事の前やブタを扱った後の手洗いを徹底すること、生の野菜や果物はよく洗い、皮をむく・加熱することが勧められます。下水処理が不十分な地域で外で排便しないことも重要です。適切な下水処理の普及が感染拡大を防ぎます。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。