病気の解説

場面緘黙

まず相談する診療科精神科
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受診の目安

  • 家では普通に話せるのに、園や学校など特定の場所・相手の前ではまったく、またはほとんど話せない状態が続いているとき(Cleveland Clinic)(ASHA)
  • 話せないことで、学習や友だちづくり、行事への参加に困りごとが出ているとき(ASHA)
  • トイレに行きたいなど、必要なことを伝えられない様子があるとき(Cleveland Clinic)

まずはかかりつけの小児科に相談するとよいでしょう。必要に応じて、不安を専門に診る児童精神科や心理の専門職、ことばの発達を評価する言語聴覚士につながります(Cleveland Clinic)(ASHA)。園や学校の先生・カウンセラーと情報を共有し、一緒に支えることも大切です(ASHA)。話さない理由はさまざまで、様子だけで場面緘黙と決めつけることはできません。

基本

場面緘黙とは

場面緘黙(選択性緘黙)は、話す力はあるのに、強い不安のために特定の場面で話せなくなる状態です。本人がわざと黙っているわけではありません(Cleveland Clinic)(ASHA)。多くは幼児期に始まり、入園・入学など集団生活が始まるころに気づかれることがよくあります(Cleveland Clinic)(ASHA)。思春期や大人になっても続くことがあります(ASHA)。

主な症状

  • 家などの安心できる場所では話せるが、学校・お店など決まった場面や人の前では話せない。この傾向がいつも同じように見られる(ASHA)
  • 声を出す代わりに、うなずく・首を振る・指さし・身ぶり・筆談で伝える(Cleveland Clinic)
  • 話せても、ささやき声や一言だけの返事になる、返事に時間がかかる(Cleveland Clinic)
  • 話すことを求められる場面で固まる、目を合わせない(Cleveland Clinic)

区別して考えるもの:新しい環境に慣れるまでしばらく口数が少ないのは珍しくありません。場面緘黙は、話せない状態が1か月以上続き(入園・入学直後の最初の1か月は数えません)、生活に支障が出ている場合に考えられます(ASHA)(Cleveland Clinic)。また、新しく覚えている途中の言葉に慣れていないために、その言葉で話さないことは、場面緘黙とは分けて考えます(ASHA)(Cleveland Clinic)。

原因・なりやすい要因

ひとつの原因があるわけではなく、不安、とくに人前での強い不安(社交不安)と深く関係するとされています(Cleveland Clinic)(ASHA)。

  • 家族に不安の強い人や場面緘黙の人がいる(Cleveland Clinic)(ASHA)
  • ことばや発音の苦手さ、吃音などをあわせ持っている(Cleveland Clinic)
  • いじめなどのつらい体験や、言葉の違う土地への引っ越し(Cleveland Clinic)

検査と診断

診断

精神科医や心理の専門職が、話せない場面や期間、生活への影響を聞き取って判断します。言語聴覚士がことばの力を調べ、言葉の理解の問題や、自閉スペクトラム症・吃音などほかの状態で説明できないかを確かめます(Cleveland Clinic)(ASHA)。

治療

治療・支援

  • 心理療法:考え方と行動に働きかける認知行動療法が、まず検討される方法とされています。子どもの場合は保護者も参加します(Cleveland Clinic)。
  • 少しずつ慣らす方法:話しやすい相手・場面から始めて、少しずつ苦手な場面に広げていく、ささやき声から小さな声へと小さな一歩をほめていく、といった段階的な方法が用いられます(ASHA)。
  • ことばの支援:発音や表現の苦手さがあれば、言語聴覚士が一緒に支援します(Cleveland Clinic)(ASHA)。
  • 薬:心理療法だけで十分でない場合に、不安をやわらげる薬が検討されることがあります(Cleveland Clinic)(ASHA)。

家庭・園や学校・医療が連携して、安心して伝えられる環境をつくることが大切です(ASHA)。

家庭での接し方

専門家から受けた助言を最優先にしてください。

  • 話さないことを叱ったり、無理に話させようとしたりしないことが大切です。本人の意思で黙っているのではないとされています(Cleveland Clinic)(ASHA)。
  • 家でどのようにコミュニケーションをとっているかを、医師や先生に伝えましょう(ASHA)。

経過と生活

経過

早く気づいて支援を始めるほど見通しはよく、多くの子どもが乗り越えたり、うまく付き合えるようになったりするとされます(Cleveland Clinic)。大人になるにつれて目立たなくなることが多い一方、人前での不安が残ることもあります。支援がないままだと、不安や落ち込み、孤立、学業・仕事の困難につながることがあります(Cleveland Clinic)。

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出典

Cleveland Clinic「Selective Mutism」 / 米国言語聴覚協会(ASHA)系 Helping You Communicate「Selective Mutism」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。