病気の解説
大動脈瘤と大動脈解離
緊急性の高い症状
- 突然の激しい胸・背中・お腹の痛み、ふらつき・意識が遠のく感じ、脈が速くなるといった症状は、大動脈瘤の破裂や大動脈解離の可能性があります。ためらわず119番で救急車を呼んでください。
出典:NHLBI: Aortic Aneurysm – Symptoms、CDC: About Aortic Aneurysm、NHLBI: Aortic Aneurysm
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
大動脈瘤は自覚症状がないまま大きくなることが多く、健康診断や他の病気の検査で見つかることがよくあります。次のような症状が続くときは、早めに医療機関(循環器内科・心臓血管外科など)を受診してください。
- 声がかすれる、飲み込みにくい・飲み込むと痛む、息苦しい
- 胸・背中・お腹・首やあごなどの痛み
- お腹に脈打つような感じがある
大動脈瘤があると言われている方は、定期的な検査を続け、次の「すぐに救急へ」の症状を家族とも共有しておきましょう。
症状だけで病名を判断することはできません。気になる症状があれば医療機関で診察を受けてください。
出典:NHLBI: Aortic Aneurysm – Symptoms、CDC: About Aortic Aneurysm、NHLBI: Aortic Aneurysm
基本
概要
大動脈瘤とは、心臓から血液を運ぶ最も太い血管である大動脈が、病的にふくらんだ状態を指します。通常の大動脈の直径は20〜25mmですが、30〜40mm以上にふくらむと大動脈瘤と呼ばれます。大動脈瘤は胸部や腹部にできることがあり、それぞれ胸部大動脈瘤や腹部大動脈瘤と呼ばれます。胸部大動脈瘤はさらに上行、弓部、下行に分類され、胸腹部大動脈瘤もあります。
主な症状
大動脈瘤は多くの場合、自覚症状がないまま大きくなりますが、胸部大動脈瘤が大きくなると周囲の組織を圧迫し、しわがれ声や食べ物の誤嚥、胸や背中の痛み、息苦しさなどの症状が現れることがあります。腹部大動脈瘤は、触れると「こぶ」の拍動を感じることがあり、他の病気の検査で偶然発見されることが多いです。破裂が近づくと、腹痛や腰痛が起こることがあります。
原因
大動脈瘤は、大動脈の壁が弱くなり、そこがふくらむことで形成されます。動脈硬化や高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、遺伝などが関与していると考えられています。また、外傷や感染、炎症によっても大動脈瘤ができることがあります。
治療
治療
大動脈瘤の治療は、破裂を防ぐことを目的としています。破裂の危険性が低い場合は、日常生活に気を配り、定期的に専門医を受診することが重要です。破裂の危険性が高い場合は、手術やカテーテル治療が行われます。大動脈解離の場合は、解離の部位や病状に応じて治療が異なり、緊急手術が必要なこともあります。
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出典
参考: 国立循環器病研究センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:NHLBI: Aortic Aneurysm – Symptoms / CDC: About Aortic Aneurysm / NHLBI: Aortic Aneurysm(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。