病気の解説

腸チフス

別名:チフス熱、腸チブス

まず相談する診療科感染症内科
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緊急性の高い症状

  • 発熱があり、ひどく具合が悪いとき

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

腸チフスは命にかかわることもある感染症で、抗菌薬で治療します。南アジア・アフリカ・中南米などへの渡航後に、次のような症状があるときは、すぐに医療機関(内科・感染症内科など)を受診してください。

  • 39〜40℃にもなる高熱が数日以上続く
  • だるさ、腹痛、頭痛、便秘または下痢、せき、食欲がない
  • 胸やおなかにうすい赤色の発疹が出る

症状が軽くなっても菌が体に残り、再び悪くなったり、ほかの人にうつしたりすることがあります。処方された抗菌薬は最後まで飲み、菌が残っていないかの検査を受けてください。それまでは用便後の手洗いを徹底し、ほかの人の食事を作るのは控えてください。

症状だけで病名を判断することはできません。気になる症状があれば医療機関で診察を受けてください。

出典:CDC: Symptoms of Typhoid and Paratyphoid Fever、CDC: About Typhoid Fever and Paratyphoid Fever、WHO: Typhoid fact sheet

基本

概要

腸チフスは、感染後に発熱や頭痛、のどの痛み、筋肉や関節の痛み、腹痛、乾いたせき、食欲の低下などが現れる感染症です。典型的には感染後8~14日ごろから症状がゆっくりと出てきて、数日後に体温が39~40℃の高熱になります。高熱は約1~2週間続くことがあり、回復には数週間から数カ月を要することがあります。心拍が遅くなることや、疲れを感じること、多くの場合はせん妄や意識障害が生じることがあります。胸部や腹部に、ばら色の斑点状の発疹が見られることもあります。初期には便秘になることもあるとされています。

検査と診断

診断

腸チフスの診断は、血液や便、尿などのサンプルを培養して腸チフスの原因菌であるサルモネラ属を調べる検査で確定します。抗菌薬の選択を決めるための感受性試験も行われます。

治療

治療

治療には抗菌薬が用いられます。重症の場合にはコルチコステロイドが投与されることがあります。代表的な薬として、セフトリアキソンやシプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、アジスロマイシンなどがあります。発熱が続く間は安静を指示されることがあり、清澄流動食が下痢を抑えるのに役立つとされています。アスピリン・下剤・浣腸剤は避けるべきとされています。治療を中止すると再発することがあり、再発時も同じ治療を行います。

経過と生活

予防

腸チフスが頻発する地域へ行く場合は、生の野菜や常温で出回っている食品を控え、氷や未処理の水には注意します。歯磨きには密封ボトル入りの水を使い、調理後すぐに熱い状態で出された食べ物や密封された飲料水、熱いお茶やコーヒー、皮を自分でむく果物なら問題が少ないとされています。

経過・予後

治療を受けない場合には死亡することがありますが、治療を受ければ死亡のリスクは減るとされています。完全な回復には数週間から数カ月を要します。昏迷や昏睡、ショックなどは重症のサインであり、予後は悪いとされています。

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出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:CDC: Symptoms of Typhoid and Paratyphoid Fever / CDC: About Typhoid Fever and Paratyphoid Fever / WHO: Typhoid fact sheet(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。