病気の解説
妊娠高血圧腎症
別名:子癇前症
緊急性の高い症状
激しい頭痛・目がちらつく・みぞおちの痛み・けいれんがあるときは、ただちに救急(119)または産科へ連絡してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
妊娠中の強い頭痛・目のちらつき・急なむくみ・みぞおちの痛みがあるときは、速やかに受診してください。
基本
概要
妊娠高血圧腎症は、妊娠中に高血圧や腎機能の問題が生じ、体にむくみや臓器への影響が出ることがある疾患です。原因は分かっていませんが、妊娠経験や多胎妊娠、血液凝固障害、糖尿病、高血圧、肥満、年齢などの要因が関係する可能性があるとされています。妊娠中の状態をしっかり確認することが重要です。
主な症状
一部の妊婦さんには症状がみられないこともあります。むくみは主に手や指、顔、足首・足に現れ、急激な体重増加が起きることもあります。重症になると頭痛や視野の変化、混乱、右上腹部の痛み、吐き気、呼吸困難、尿量の減少、非常に高い血圧といった症状が出ることがあります。新しい頭痛が始まって薬が効かない場合や、手や顔のむくみが急に強くなった場合は主治医へ連絡します。
検査と診断
診断
診断には血圧の測定と血液・尿の検査が使われます。妊娠中の血圧上昇とタンパク尿がみられると、妊娠高血圧腎症と診断されることがあります。医師は症状の確認や血液・尿の検査、胸部の検査、臓器の傷みの有無を調べ、胎児の状態もモニターします。胎児の心拍や超音波で胎児の状態を確認します。
治療
治療
治療は通常入院を要し、状態に応じて高血圧の薬を用います。妊娠高血圧腎症の重症度や母体・胎児の状態、妊娠週数により分娩を検討します。けいれんを予防する薬が使われることもあります。重症例や子癇の兆候がみられる場合は専門的な治療施設やICUでの管理が行われることがあります。分娩は妊娠37週以降、あるいは特定の合併状態がある場合に早期に検討されることがあります。妊娠34週未満で安全を優先してモニタリングを続ける場合もあります。妊娠高血圧腎症が重症化しなければ、37週での陣痛誘発が検討されることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。