病気の解説
後天性免疫不全症
受診の目安
次のようなときは、HIV検査を受けることを考えてください。
- コンドームを使わない性行為や注射器の共用など、感染の可能性がある出来事があった
- そのあとに、発熱、のどの痛み、発疹、寝汗、筋肉痛、だるさ、リンパ節の腫れなど、かぜのような症状が出た
- ほかの性感染症にかかったことがある、または心当たりがあって不安が続いている
保健所や自治体の検査所では、名前や住所を伝えずに無料で検査を受けられます(予約や日時は施設ごとに確認が必要です)。感染から日が浅いと検査で分からないことがあり、時期をおいて再検査が勧められる場合があります。陽性と分かったら、HIV診療を行う医療機関(エイズ治療拠点病院など)を受診してください。早く治療を始めれば、長く健康的な生活を送ることができます。症状だけで感染の有無は判断できず、確かめる方法は検査だけです。すでに治療中の方は自己判断で服薬を中断しないでください。
出典:厚生労働省、MedlinePlus(米国国立医学図書館)、CDC(米国疾病予防管理センター)
基本
概要
後天性免疫不全症候群(AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)というウイルスに感染することで引き起こされる病気です。HIVに感染すると、免疫を担うCD4陽性リンパ球の数が減少し、無症状の期間を経て、免疫が著しく低下します。この結果、日和見感染症や悪性腫瘍が発生することがあります。
主な症状
HIV感染症にはいくつかの病期があり、急性感染期ではインフルエンザのような症状(発熱、咽頭痛、筋肉痛など)が現れることがあります。その後、無症候期が続き、数年から10年ほど症状が出ないこともあります。しかし、適切な治療が行われないと、AIDS期に進行し、食欲低下や衰弱、下痢などの症状が現れることがあります。
原因
後天性免疫不全症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することが原因です。HIVは主に性的接触や母子感染、注射針の共有などを通じて広がります。
治療
治療
後天性免疫不全症の治療には、抗レトロウイルス薬(ART)の使用が中心となります。治療はCD4陽性Tリンパ球の数に基づいて開始され、無症候期においても治療の効果を確認することが重要です。また、妊娠中の女性に対するHIV検査も重要で、感染を防ぐための対策が講じられます。
経過と生活
合併症
後天性免疫不全症では、CD4陽性リンパ球の数が減少することで、さまざまな日和見感染症が発生します。具体的には、CD4陽性リンパ球が500/mm³以下になると結核や帯状疱疹、200/mm³以下になるとニューモシスティス肺炎やトキソプラズマ脳炎が、50/mm³以下になるとCMV感染症などが見られることがあります。
小児科で扱うほかの病気
出典
参考: 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:厚生労働省 HIV・エイズ / MedlinePlus HIV / CDC Getting Tested for HIV(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。