病気の解説

心原性ショック

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緊急性の高い症状

心原性ショックは命に関わる緊急事態です。次のような様子がみられたら、ためらわずに119番で救急車を呼んでください。

  • 意識がもうろうとする、混乱している、呼びかけに反応しない
  • 呼吸が速い、ひどく息苦しい
  • 冷や汗をかき、手足が冷たく、皮膚が青白い
  • 脈が弱い、または乱れている
  • めまいがして立っていられない
  • 尿がほとんど出ない

前ぶれなく急に意識を失うこともあります。とくに心筋梗塞のあとや心臓の病気がある人にこうした変化が出たときは、すぐに救急要請が必要です。早い治療が命を救い、臓器のダメージを防ぐことにつながります(米国国立心肺血液研究所)(MedlinePlus)。

出典:米国国立心肺血液研究所(NHLBI)「Cardiogenic Shock」/MedlinePlus「Shock」。日本の救急番号は119番です。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

心原性ショックは外来で様子をみる病気ではなく、救急車で救急外来へ向かうべき状態です。上の「緊急性の高い症状」に当てはまるときは、自分で運転して病院へ行かず、119番に連絡してください。治療は救急・集中治療と循環器内科が中心になります。

息苦しさや意識の変化はほかの病気でも起こり、症状だけで原因を判断することはできません。迷ったときも救急に相談してください。心臓の持病がある人は、ふだんからかかりつけの循環器内科で治療を続けることが大切です。

基本

心原性ショックとは

心原性ショックは、心臓が血液を十分に送り出せなくなり、脳や腎臓など大切な臓器に血液と酸素が届かなくなる状態です。血圧が大きく下がり、すぐに治療しなければ命を落としたり、臓器の障害や脳の損傷が残ったりすることがあります(米国国立心肺血液研究所)。体に血液が行き渡らない「ショック」にはいくつかの種類があり、心臓のはたらきが原因のものを心原性ショックと呼びます(MedlinePlus)。

主な症状

  • 血圧の低下によるめまい、意識の混乱、吐き気
  • 速い呼吸、強い息切れ
  • 弱い脈・不規則な脈
  • 冷たく湿った皮膚、手足の冷え
  • 首の静脈のふくらみ、足のむくみ
  • 尿が少ない・出ない
  • 意識を失う、心臓が止まる

(米国国立心肺血液研究所)(MedlinePlus)

原因・なりやすい要因

もっとも多い原因は重い心筋梗塞で、発作のあと急に起こることが多いとされます。ほかに、心不全や不整脈、肺の動脈に血のかたまりが詰まる肺塞栓症、胸のけが、胸に液体がたまる状態などでも起こることがあります。まれに、心臓の薬の量が多すぎることが原因になることもあります(米国国立心肺血液研究所)。

高齢であること、冠動脈の病気・心不全・高血圧・糖尿病・肥満があること、などがなりやすい要因に挙げられています(米国国立心肺血液研究所)。

治療

治療

治療の目標は、心臓から全身への血液の流れをできるだけ早く取り戻し、臓器を守ることです(米国国立心肺血液研究所)。

  • 薬:血圧を上げ心臓の拍出を助ける薬、脈の乱れを整える薬、血のかたまりを防ぐ薬などが使われます。
  • 詰まった血管を開く治療:心筋梗塞が原因の場合、カテーテルで冠動脈を広げる治療や、バイパス手術が行われることがあります。
  • 機械による補助:心臓や肺のはたらきを一時的に代わりに担う装置や、心臓のポンプ作用を助ける装置が使われることがあります。
  • そのほかの集中治療:酸素投与や人工呼吸、点滴、腎臓のはたらきが落ちた場合の透析などが行われます。

心臓のダメージが大きい場合には、心臓移植や体内に埋め込む補助装置が必要になることもあります(米国国立心肺血液研究所)。

経過と生活

予防

主な原因が心筋梗塞であるため、予防の中心は心筋梗塞などの心臓病を防ぐことです。心臓によい生活習慣を続けること、処方された薬を決められた量・時間で使うことが勧められています(米国国立心肺血液研究所)。治療や生活の見直しは、かかりつけの医療機関の指示に従ってください。

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出典

米国国立心肺血液研究所(NHLBI)「Cardiogenic Shock」(症状・原因・治療の各ページを含む) / MedlinePlus「Shock」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。