病気の解説

思春期早発症

別名:中枢性思春期早発症、性早熟症、性的早熟

まず相談する診療科内分泌・代謝内科
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受診の目安

  • 同じ年ごろの子と比べて、明らかに早く胸がふくらみ始めた、陰毛が生えてきた、月経が始まったとき(女の子)
  • 精巣や陰茎が大きくなってきた、陰毛が生えてきた、声変わりが始まったとき(男の子)
  • 急に背が伸び始め、周りの子との差が目立つようになったとき
  • 体の変化とあわせて、急に笑い出すような発作がみられるとき(脳の病気が関わっていることがあります)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)

相談先は小児科、とくに小児の内分泌(ホルモン)を専門とする医師です。体の変化だけでは、心配のいらない早めの成長なのか、治療や原因の検査が必要な状態なのかを見分けることはできません。原因に脳などの病気が隠れていることもあるため、気になる変化があれば早めに相談しましょう(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)(NICHD)。

基本

思春期早発症とは

思春期早発症は、胸のふくらみや陰毛、声変わりといった思春期の体の変化(二次性徴)が、標準よりかなり早い年齢で始まる状態です(NICHD)。日本の目安では、女の子は7歳前後、男の子は9歳前後より前に始まる場合が判断の境目とされています(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。男の子より女の子に多いとされます(NICHD)。

主な症状

  • 女の子:胸のふくらみ、陰毛、早い時期の月経(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)
  • 男の子:精巣や陰茎の発育、陰毛、声変わり(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)
  • 男女共通:背の伸びが急に速くなり、骨の成熟(骨年齢)も早く進みます。にきびが増えることもあります(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。

早く背が伸びる一方で、骨の成長も早く止まるため、大人になったときの身長が低くなることがあります(NICHD)。また、周りの子との違いに悩むなど、心や人間関係の面で負担を感じることもあります。ただし、少し早いだけの場合は大きな問題にならない子も多いとされます(NICHD)。

原因

思春期早発症は、大きく2つのタイプに分けられます(NICHD)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。

  • 脳からの指令が早く始まるタイプ(中枢性):思春期を始める脳のしくみが早く働き出すもので、最も多いタイプです。はっきりした原因が見つからないことが多い一方、脳腫瘍などの脳の病気や、頭部への放射線治療が関わることもあります(NICHD)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。
  • 脳の指令によらないタイプ(末梢性):卵巣・精巣・副腎の腫瘍、マッキューン・オルブライト症候群などの生まれつきの病気、先天性副腎過形成などによって性ホルモンがつくられて起こります。性ホルモンを含む薬やクリームに触れることが原因になる場合もあります(NICHD)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。

検査と診断

診断

小児科では、身長の伸び方や体の発育の程度を診察し、ホルモンの値を調べる血液検査を行います。手のX線写真で骨の成熟度(骨年齢)を確かめたり、ホルモンの反応をみる負荷検査でタイプを見分けたりします。腫瘍などがないかを調べるため、超音波検査や頭部のMRI検査が行われることもあります(NICHD)。

治療

治療

診断されたすべての子に治療が必要なわけではなく、経過を見るだけでよい場合もあります(NICHD)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。治療の目的は、原因となる病気への対処、大人になったときの身長の低下を防ぐこと、体と心の成長のアンバランスを和らげることとされています(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。

  • 中枢性の場合:性ホルモンの分泌を抑える薬(GnRHアナログ)が使われます。注射で投与するものがあります(NICHD)(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。
  • 末梢性の場合:上の薬は効かないため、腫瘍などの原因となる病気の治療が中心になります(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。

経過と生活

経過

中枢性では、治療を終えたあとの性腺の働きはよく回復し、将来子どもをもつことにも通常は問題がないと考えられています(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。末梢性では、原因となる病気が治れば見通しは良いとされます(日本小児内分泌学会・小児慢性特定疾病情報センター)。治療の効果や見通しは原因や始まった年齢によって異なるため、主治医とよく相談することが大切です。

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出典

小児慢性特定疾病情報センター「ゴナドトロピン依存性思春期早発症」(文責:日本小児内分泌学会) / 小児慢性特定疾病情報センター「ゴナドトロピン非依存性思春期早発症」 / NICHD「Puberty and Precocious Puberty」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。