病気の解説
急性心膜炎
別名:心膜炎
受診の目安
急性心膜炎では、鋭い胸痛で、左肩や左腕へ広がることもあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに循環器内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
急性心膜炎は、心膜という心臓を包んでいる膜の炎症です。原因としてはウイルスや細菌などの感染、心臓発作や心臓の手術、全身性の病気、腎不全、がん、薬剤、放射線など様々です。不明の場合もあります。結核性心膜炎は地域によって頻度が異なります。SARS-CoV-2の感染により起こることもあります。心臓発作の後に起こる場合、初期の1~2日で発症することがあります。
主な症状
主な症状は鋭い胸痛で、左肩や左腕へ広がることもあります。痛みは横になったり深呼吸・咳・飲み込み動作で悪化することがあります。心膜腔に液体がたまると心臓の働きが悪くなることがあります。重症になると心タンポナーデという状態になることもあります。結核性心膜炎では発熱や疲労感、呼吸困難などがみられることがあります。ウイルス性は通常痛みが現れますが、一時的なことが多いです。
検査と診断
診断
診断は、痛みの説明と胸部の聴診で心膜摩擦音を確認することが多いです。心電図や胸部X線、心エコー検査で異常や心嚢液の徴候を探します。原因を特定するための検査として、血液検査や心嚢液の検査、必要に応じて心嚢穿刺が行われることもあります。
治療
治療
原因を問わず、炎症を抑える薬としてNSAIDやコルヒチンが用いられることがあります。痛みが強い場合は鎮痛薬が使われることもあります。治療の一部として基礎疾患の治療や入院が必要になることがあります。必要に応じて外科的治療が検討されます。心膜炎が再発しやすい場合には再発予防を含む治療方針になることがあります。
経過と生活
経過・予後
予後は原因によって異なります。ウイルス性や原因が不明な場合は回復に1~3週間程度かかることがあります。合併症や再発、がんが関与する場合には回復が遅れることがあります。がんが心膜へ広がっている場合は長期生存が難しいとされるケースもあります。
急性心膜炎と関係する症状
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。