病気の解説
消化管出血
緊急性の高い症状
吐血やコーヒーかすのような嘔吐、黒いタール状の便や大量の血便、ふらつき・冷や汗を伴うときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
黒い便や少量の血便、貧血によるふらつきがあるときは早めに受診してください。
基本
概要
消化管出血は、消化管のどこかから出血する状態です。出血源は上部消化管・下部消化管・小腸の三つに分けられます。上部の代表的な原因には潰瘍やびらん、食道静脈瘤、マロリー・ワイス症候群などがあります。下部では大腸ポリープや憩室、痔核、腸の血管異常、炎症性疾患、結腸がんなどが挙げられます。小腸由来はまれです。
主な症状
出血を示唆する警戒すべき徴候には、失神、強い発汗、頻脈、血液が混じる便や嘔吐物などがあります。これらの症状が現れた場合には医療機関を受診することが大切です。
病態
上部消化管では食道・胃・十二指腸の病変が出血源となり得ます。食道静脈瘤は特に多量の出血を生じることがあります。マロリー・ワイス症候群は嘔吐後の食道裂傷が原因です。下部消化管では裂肛・腸の病変・炎症・腫瘍などが出血源となります。小腸からの出血はまれです。
検査と診断
診断
診断には、病歴と体の診察を基に、血液検査や内視鏡検査などを用います。上部出血が疑われる場合は上部消化管内視鏡検査、下部出血には大腸内視鏡検査を行います。血液検査では血算・血液凝固機能の検査が役立ち、状況に応じて血管造影検査やCT血管造影が検討されることがあります。
治療
治療
治療の目的は、失われた血液の補充と、進行中の出血の止血です。吐血や血便、黒色便は緊急事態とみなされ、必要に応じて集中治療室での管理が行われます。
消化器内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。