病気の解説
特発性大腿骨頭壊死症
受診の目安
特発性大腿骨頭壊死症では、股関節の痛みと跛行(足を引きずること)が比較的急に現れる病気です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、整形外科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
特発性大腿骨頭壊死症は、股関節の痛みと跛行(足を引きずること)が比較的急に現れる病気です。これは、長い時間をかけて進行する変形性股関節症とは異なり、急性に発症します。初期には関節の変形による機能障害はあまり見られません。
原因
この病気は、大腿骨頭という骨の部分に血流障害が起こることが原因です。大腿骨頭は血管が少ないため、血流が悪くなると骨が壊死してしまいます。壊死した部分が大きくなると、体重を支えきれずに骨が潰れてしまい、痛みが生じます。特発性という名前は、原因がはっきりしないことを示しています。
検査と診断
診断
特発性大腿骨頭壊死症の診断は、初期には単純X線(レントゲン)では変化が見えないため、MRIを用いて行います。MRIで特有の所見が確認できれば、診断が確定します。また、他の部位の壊死も調べるために骨シンチグラフィーを行うこともあります。
治療
治療
治療には、まずはお酒の飲みすぎやステロイド剤の使用を控えることが考えられます。発症後は、初期に強い痛みがある場合、杖を使ったり安静にしたり、薬を使うことで痛みが和らぐことがあります。壊死の範囲が広い場合や骨粗鬆症が進行している場合は、手術が必要になることがあります。手術には、自分の骨を使う方法や人工股関節手術があります。
整形外科で扱うほかの病気
出典
参考: 日本整形外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。