病気の解説
肝性脳症
別名:肝性昏睡
緊急性の高い症状
発熱に加えて、意識がもうろうとする・けいれん・激しい頭痛や嘔吐・首が硬くて曲げられないなどがあるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
肝性脳症では、初期には、論理的思考や行動に微妙な変化が見られ、気分の変化や判断力の鈍化もあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
肝性脳症は、肝臓の機能が低下することによって引き起こされる脳の障害です。主に、覚醒レベルの低下や錯乱などの症状が見られます。症状は初期段階から現れ、論理的思考や行動に微妙な変化が生じることがあります。気分の変化や判断力の低下、睡眠パターンの乱れも特徴的です。病気が進行すると、意識を失い昏睡状態に陥ることもあります。
主な症状
肝性脳症の症状には、覚醒レベルの低下や錯乱が含まれます。初期には、論理的思考や行動に微妙な変化が見られ、気分の変化や判断力の鈍化もあります。また、正常な睡眠パターンが崩れ、抑うつや不安、集中力の低下が見られることもあります。進行すると、手が羽ばたくような動きをする羽ばたき振戦や、筋肉のびくつきが現れ、最終的には意識を失うことがあります。
検査と診断
診断
肝性脳症の診断は、医師による評価や血液検査、時には精神状態の検査や脳波検査を通じて行われます。医師は、脳症の原因となる可能性のある事象について尋ね、血液検査でアンモニアの値を測定します。高齢者では、初期症状が認知症やせん妄と誤解されることがあるため、注意が必要です。
治療
治療
肝性脳症の治療では、まず誘因を取り除くことが重要です。感染症や薬物などの原因を排除し、腸内の有害物質を減少させるための対策が取られます。具体的には、合成糖のラクツロースを使用して腸を通過する速度を速めたり、腸内の細菌を減らすための抗菌薬が処方されることがあります。多くの場合、治療によって回復が期待できることがありますが、慢性肝疾患の患者は再発のリスクがあります。
脳神経内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。