病気の解説
脳塞栓症
緊急性の高い症状
突然、顔の片側がゆがむ・片側の手足に力が入らない/しびれる・言葉が出ない/ろれつが回らない・突然の激しい頭痛や意識の低下があるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
脳塞栓症では、突然、片側の手足のしびれや動きが悪くなる、言葉が出づらい、顔がこわばる、ふらつき、視野の変化など脳梗塞の症状が現れます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
脳梗塞の一種として、心原性脳塞栓症は心臓にできた血の塊が脳の血管に流れて詰まることで起こります。心房細動など心臓の状態が影響することが多く、脳の血流が不足して脳細胞が傷つくと、半身の麻痺や言語障害などの後遺症が生じることがあります。急性期を早く治療することが大切と考えられています。
主な症状
突然、片側の手足のしびれや動きが悪くなる、言葉が出づらい、顔がこわばる、ふらつき、視野の変化など脳梗塞の症状が現れます。心原性脳塞栓症では大きな血栓が詰まることが多く、重い症状が出ることがあります。なお、患者さんの症状は詰まる場所や範囲によって異なります。
原因
心原性脳塞栓症は、心臓にできた血の塊が脳の血管へ流れて詰まることが原因です。心房細動などがあると血液の流れが乱れ、血栓ができやすくなります。
病態
脳梗塞では脳の血管が詰まって脳細胞へ十分な血液が届かなくなり、酸素や栄養が不足して細胞が死滅します。心原性脳塞栓症では大きな血栓が流れて詰まることが多く、脳の広い範囲に影響を与えることがあります。
リスク因子
高血圧・高脂血症・糖尿病などが脳梗塞の危険因子とされています。生活習慣の改善が予防の基礎とされます。
検査と診断
診断
脳梗塞かどうかをCTやMRIなどの頭部画像検査で確認します。心原性脳塞栓症かどうかを調べるために、超音波検査や脳血管検査、24時間心電図などが用いられることがあります。血液検査で糖尿病・脂質異常症・心疾患の危険因子を検査します。
治療
治療
超急性期には血栓を溶かす薬(t-PA)やカテーテル治療で血栓を取り除く方法が検討されます。急性期・超急性期には抗凝固薬や脳保護薬、脳浮腫を抑える薬が使われ、腫れがひどい場合は減圧術の可能性があります。慢性期には再発予防のための内服治療が行われます。
経過と生活
予防
高血圧・脂質異常・糖尿病といった生活習慣病を適切に治療すること、脂肪や塩分に注意した食事、適度な運動、禁煙、アルコールの適量を心がけることが予防につながります。
脳神経内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: 済生会 症状別病気解説(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。