病気の解説
類宦官症
受診の目安
類宦官症の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、泌尿器科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
類宦官症(るいかんがんしょう)とは、男性特有の二次性徴、つまり声変わりやひげが生えないなどの症状が現れない病気です。この病気は、精巣から分泌される男性ホルモンが適切に分泌されないことが原因で発症します。男性ホルモンの分泌は脳と精巣の間で調整されており、脳の異常が関与することもあります。類宦官症は性腺機能低下症の一部に分類され、基礎疾患の特定とその治療が重要です。ホルモンの補充療法も行われることがあります。
主な症状
類宦官症では、通常の男性に見られる二次性徴が現れません。具体的には、陰毛が生えない、ひげが生えない、陰茎や精巣が大きくならないといった症状があります。また、男性ホルモンは骨の成長にも関わるため、手足が長いという身体的特徴が見られることもあります。さらに、男性ホルモンは精子の正常な発達にも重要であるため、不妊症が見られることもあります。カルマン症候群による類宦官症の場合は、嗅覚に異常が伴うことがあります。
原因
類宦官症の原因は、脳の下垂体に関連しています。下垂体は多くのホルモンを分泌し、身体の恒常性を保つために重要な役割を果たしています。特に、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)が類宦官症と深く関わっています。視床下部からの指令によって下垂体からゴナドトロピンが分泌され、これが精巣に働きかけて男性ホルモンの分泌を促します。類宦官症は、このプロセスのどこかに異常が生じることで発症します。
検査と診断
検査
類宦官症の診断には、男性ホルモンの値を測定することが重要です。また、男性ホルモンの分泌に関与するゴナドトロピンの値も測定されます。単発の測定だけでは判断が難しいことがあるため、LH-RH試験やhCG試験などの負荷試験も行われることがあります。原因を特定するために頭部MRIが実施されることもあります。特定の症候群では遺伝子検査が検討されることもあります。
治療
治療
類宦官症の治療は、原因によって異なります。例えば、脳腫瘍が原因の場合は、手術や化学療法、放射線療法が行われます。また、不足しているホルモンを補充する治療も行われます。続発性の場合は、上位ホルモンであるhCGを補充して精巣からの男性ホルモン分泌を促します。原発性の場合は、精巣自体の異常があるため、男性ホルモンの直接的な補充が必要です。二次性徴を促すことは可能ですが、不妊症の改善は期待できません。
泌尿器科で扱うほかの病気
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。