病気の解説
HFpEF
受診の目安
HFpEFでは、しかし進行すると肺へ血液が戻りにくくなり、肺うっ血を起こして息切れや呼吸困難が現れることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、循環器内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
HFpEF(高血圧性の拡張機能が低下した心不全)とは、心臓が拡張する機能は低下しているものの、血液を全身へ送るポンプ機能は保たれている状態の心不全です。左室駆出率が正常または高めで、左心室の拡張機能が障害されていることが特徴です。高齢の女性で起こりやすく、臨床症状としては息切れ・体のむくみなどが現れることがあります。日米欧のガイドラインでは左室駆出率が50%以上を基準とします。
主な症状
心臓のポンプ機能は保たれているため、他の型の心不全に比べて症状が現れにくいことがあります。しかし進行すると肺へ血液が戻りにくくなり、肺うっ血を起こして息切れや呼吸困難が現れることがあります。全身の血液が停滞しやすくなり、むくみをみることもあります。ちなみに、HFpEFは発症すると予後が悪いと考えられています。
原因
HFpEFは左心室が硬くなって拡張しにくくなることが原因とされ、血液が心臓に戻りにくくなる状態をとらえます。もっとも多い原因は高血圧です。糖尿病・肥満などの生活習慣病や慢性腎臓病、弁膜症や心筋梗塞といった病気も発症リスクを高めると考えられています。HFpEFは高齢の女性に多いとされています。
検査と診断
検査
心エコー検査では左室駆出率など心機能を評価します。HFpEFの診断基準のひとつとして、左室駆出率が50%以上であることが挙げられます。血液検査ではBNPなど、心臓の負担を示す数値や心筋へのダメージを評価する情報が役立ちます。画像検査(X線・CT)では心臓の大きさの異常を評価しますが、HFpEFでは異常が見られにくいこともあります。心臓カテーテル検査では、追加の評価を行える場合があります。
治療
治療
治療は長い間対症療法が中心でした。肺うっ血やむくみを改善する利尿薬や血管拡張薬が使われます。必要に応じて酸素吸入や呼吸管理が行われることがあります。最近では、内服薬の有効性が示され、急性・慢性心不全の診療ガイドラインでの使用が推奨されることがあります。
経過と生活
予防
高血圧・糖尿病・肥満などの生活習慣病を予防・改善することがHFpEFの発症リスクを下げると考えられています。食事・運動・喫煙などの生活習慣を見直すことが大切です。早期の段階で異常を感じたときは、軽く考えずに医師へ相談することが推奨されています。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。