病気の解説
アニサキス症
受診の目安
アニサキス症では、胃のアニサキス症では、腹痛・吐き気・嘔吐などの症状が多くみられます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
アニサキス症は、魚介類に寄生するアニサキスの幼虫が消化管に入り込むことで起きる病気です。典型的には胃の症状が中心で、幼虫を摂取してから数時間以内に腹痛・吐き気・嘔吐などが現れます。時に咳嗽を通じて口の中へ幼虫が排出されることもあります。小腸に感染することはまれですが、腸で炎症性の腫瘤ができ、1〜2週間後にクローン病や虫垂炎に似た亜急性の症状が出ることがあります。体内の幼虫は長く生存できず、通常は数週間で自然軽快しますが、まれに数カ月続くことがあります。
主な症状
胃のアニサキス症では、腹痛・吐き気・嘔吐などの症状が多くみられます。場合によっては咳嗽のため喀痰として幼虫が排出されることもあります。小腸の感染はよりまれで、亜急性の症状が現れることがあります。
検査と診断
診断
診断には上部消化管内視鏡検査が有用で、肉眼で幼虫を観察して診断されることがあります。内視鏡下や外科的生検による組織検査でも診断できます。時には咳嗽で排出された幼虫を分析することがあります。血清学的検査が利用できる地域もありますが、便検査は役に立たないことが多いです。
治療
治療
治療には幼虫の内視鏡的摘出が含まれます。状況によってはアルベンダゾールを用いて治療を行うことがある場合があります。アルベンダゾールは経口投与で1日2回、6〜21日間の治療が効果的とされることがありますが、データは限られています。
経過と生活
予防
予防として、生または加熱が不十分な魚介類を摂取する際には適切な処理が重要です。魚介類の幼虫を死滅させるには、63℃以上の加熱、-20℃以下で7日間冷凍、-35℃以下で凍結して固体化し15時間以上保存、または-20℃で24時間保存する方法などが挙げられます。酢漬け・塩漬け・燻製では確実な死滅は期待できません。
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出典
参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。