病気の解説
エプスタイン病
緊急性の高い症状
速い脈(動悸)がおさまらないとき、むくみや息切れが強くなったとき、手足のまひやろれつが回らないなど脳梗塞が疑われる症状が出たときは、すぐに医療機関を受診してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
エプスタイン病は生まれつき心臓の三尖弁に異常がある病気で、年齢によって気づかれ方が異なります。
- 赤ちゃんの唇や皮膚が青紫色になる、息づかいが苦しそう、ミルクの飲みが悪い・体重が増えないときは、早めに小児科を受診してください。
- 学校の健診で心雑音や心電図の異常を指摘されたときは、医療機関で心臓の詳しい検査を受けてください。
- 大人では、動悸や脈の乱れ、動いたときの息切れ、疲れやすさ、足のむくみが出ることがあります。循環器内科などに相談してください。
- 診断されている方は、症状が軽くても生涯にわたって定期的な受診が必要です。
症状だけで病名は判断できません。治療中の方は、自己判断で通院や薬をやめないでください。
出典:難病情報センター、小児慢性特定疾病情報センター
基本
概要
エプスタイン病は、心臓の三尖弁に異常が生じる先天性心疾患です。この病気は新生児から成人までさまざまな症状を引き起こすことがあります。新生児では皮膚が青みを帯びることがあり、これは全身に十分な酸素が行き届いていないことを示しています。一方、成人では無症状のまま過ごすこともあり、最終的に不整脈が現れることがあります。
検査と診断
診断
エプスタイン病の診断には、心エコー検査やMRI検査が用いられます。心エコー検査は心臓の超音波検査で、診断を確定するために重要です。また、心電図検査や胸部X線検査も行われ、心臓の状態を把握します。MRI検査では、三尖弁についての詳細な情報が得られ、手術計画に役立ちます。
治療
治療
エプスタイン病の治療には、薬剤や手術が含まれます。新生児に重度のチアノーゼが見られる場合、薬剤の使用が必要です。具体的には、動脈管を開いた状態に保つためにプロスタグランジンという薬剤を使用することがあります。また、三尖弁の異常が重度の症状や心臓の拡大を引き起こしている場合には、手術によって三尖弁を修復します。
小児科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:難病情報センター:エプスタイン病(指定難病217) / 小児慢性特定疾病情報センター:エプスタイン(Ebstein)病(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。