病気の解説

クリオグロブリン血症

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受診の目安

  • すねなど下肢に、赤い点や紫色のあざのような斑点がくり返し出るとき
  • 寒い所で手足の指が白っぽくなり、痛むとき
  • 関節の痛み、手足のしびれ・ピリピリ感・焼けるような痛み、筋力の低下が続くとき
  • 皮膚に治りにくい傷(潰瘍)ができたとき
  • C型肝炎や膠原病などの持病があり、上のような症状が新たに出た、またはぶり返したとき

まずはかかりつけ医や内科に相談してください。皮膚の症状が中心なら皮膚科、C型肝炎がある場合は肝臓の専門医の診療が必要になることがあります(Vasculitis Foundation)。紫斑やしびれは多くの病気で起こるため、症状だけでこの病気かどうかを判断することはできません。新しい症状やぶり返した症状は、できるだけ早く医師に伝えることが勧められています(Vasculitis Foundation)。

基本

クリオグロブリン血症とは

血液の中に、体温より低い温度で固まりやすい異常なたんぱく質(抗体)「クリオグロブリン」がみられる状態です。温度が下がると固まり、温まると再び溶ける性質があります(MSDマニュアル家庭版)。固まったものが細い血管にたまると、血管の炎症(血管炎)が起き、血の流れが悪くなって皮膚・神経・腎臓などが傷むことがあります(Vasculitis Foundation)。まれな病気とされます(MSDマニュアル家庭版)(Vasculitis Foundation)。

主な症状

血液検査でクリオグロブリンが見つかっても、症状がまったくない人もいます(Vasculitis Foundation)。症状が出る場合は、次のようなものがあります。

  • 皮膚:主に下肢に出る赤い点や紫色の斑点(皮下の出血による紫斑)。じんましん、潰瘍、皮膚の組織が死んでしまう(壊死)こともあります(Vasculitis Foundation)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 寒さへの反応:寒さにとても敏感になり、手足の指が白く変色して痛むこと(レイノー現象)があります(MSDマニュアル家庭版)。
  • 関節・筋肉:関節の痛み、筋肉の痛みや力の入りにくさ(Vasculitis Foundation)。
  • 神経:とくに手足のしびれ、ピリピリ感、焼けるような痛み(Vasculitis Foundation)。
  • 腎臓:自覚症状がないまま腎臓が傷むことがあるため、定期的な尿検査が勧められています(Vasculitis Foundation)。
  • その他:強いだるさ、リンパ節の腫れ、腹痛、足のむくみなど(Vasculitis Foundation)。

原因・なりやすい要因

多くの場合、背景に別の病気があります。代表的なのはC型肝炎ウイルスの慢性感染で、クリオグロブリンによる血管炎の大部分がこれに関係しているとされます(Johns Hopkins Vasculitis Center)(Vasculitis Foundation)。ほかに、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群などの自己免疫の病気や、リンパ腫・マクログロブリン血症・慢性リンパ性白血病などの血液のがんに伴うこともあります(Vasculitis Foundation)(MSDマニュアル家庭版)。原因がわからない場合もあります(MSDマニュアル家庭版)。

検査と診断

診断

問診と診察に加え、血液検査でクリオグロブリンの有無や種類、C型肝炎ウイルスの感染、血球の異常を調べます。尿検査で血尿やたんぱく尿がないかも確認します。しびれがあれば神経の検査、臓器の状態によっては皮膚や腎臓などの組織の一部を取って調べる検査(生検)が行われることがあります(Vasculitis Foundation)。

治療

治療

治療は、どの臓器が影響を受けているか、症状の重さ、背景の病気によって決まります(Vasculitis Foundation)。

  • 原因の病気の治療:背景にある病気を治療すると、クリオグロブリンができにくくなり、症状が良くなることがあります(MSDマニュアル家庭版)。C型肝炎が原因の場合は、抗ウイルス薬による治療が行われます(Vasculitis Foundation)(Johns Hopkins Vasculitis Center)。
  • 軽い場合:寒さを避け、痛み止めを使いながら定期的に経過をみることがあります(Vasculitis Foundation)。
  • 臓器に重い障害がある場合:免疫の働きを抑える薬(ステロイドなど)や生物学的製剤が使われることがあります。命や臓器に関わる状態では、血液からクリオグロブリンを取り除く血漿交換が行われることもあります(Vasculitis Foundation)。

免疫を抑える治療中は感染症にかかりやすくなるため、医師の指示に従ってください(Vasculitis Foundation)。

日常生活の注意・セルフケア

医療機関の指示を最優先にしてください。

  • 寒さを避けることが、血管炎の予防に役立つとされます(MSDマニュアル家庭版)。手足を冷やさないようにしましょう。
  • 腎臓の障害は自覚しにくいため、尿検査などの定期的な受診を続けることが大切です(Vasculitis Foundation)。

経過と生活

経過

経過は、背景の病気、臓器の障害の程度、治療への反応によって変わります。治療が要らない人もいます。神経や臓器に後遺症となる障害が残っていなければ、長い目で見た見通しは良いとされています(Vasculitis Foundation)。一方、重い場合は腎臓や肝臓が強く傷み、命に関わることもあります(MSDマニュアル家庭版)。再発することがあるため、継続した通院が大切です(Vasculitis Foundation)。

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出典

Vasculitis Foundation「Cryoglobulinemic Vasculitis」 / Johns Hopkins Vasculitis Center「Cryoglobulinemia」 / MSDマニュアル家庭版「クリオグロブリン血症とは」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。