病気の解説

サイクロスポーラ症

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受診の目安

  • 下痢が続く、またはいったん治まってもぶり返すとき(CDC)
  • 熱帯・亜熱帯の地域(東南アジアなど)への旅行から帰った後に下痢が続くとき(愛知県衛生研究所)(CDC)
  • 子ども、高齢の人、免疫の働きが弱っている人で下痢が続くとき(CDC)。水分がとれない、尿が少ない、ぐったりしているときは早めに受診してください(medimichi の注記)

受診先は内科・消化器内科・小児科、渡航後であれば渡航外来・感染症内科も相談先になります。下痢を起こす病気は多く、症状だけで原因を判断することはできません。この寄生虫は通常の便の検査では見つからないことがあるため、旅行歴や食べたものを伝えることが役立ちます(CDC)。

基本

サイクロスポーラ症とは

サイクロスポーラ(Cyclospora cayetanensis)という、目に見えないほど小さな寄生虫(原虫)が腸に感染して起こる病気です(CDC)(愛知県衛生研究所)。汚染された食べ物や水を口にすることでうつり、主に長引く水のような下痢を起こします(CDC)。

主な症状

  • 水のような下痢(回数が多くなることもある)(CDC)
  • おなかの痛みやけいれんするような痛み、吐き気(CDC)(愛知県衛生研究所)
  • 食欲がなくなる、体重が減る、強いだるさ(CDC)(愛知県衛生研究所)

症状が出ない人もいます。治まったように見えても、何度かぶり返すことがあります(CDC)。感染してから症状が出るまでは1週間前後とされ、2日から2週間以上と幅があります(CDC)。

原因・なりやすい要因

人の便に含まれた寄生虫で汚れた食べ物や水が原因です(CDC)。便とともに出た寄生虫は、体の外で1〜2週間ほどたたないと感染する力を持たないため、人から人へ直接うつることはまれとされます(CDC)(愛知県衛生研究所)。

  • 熱帯・亜熱帯の地域でよくみられます(CDC)。
  • 日本では、海外旅行者(東南アジアなど)での報告が主とされています(愛知県衛生研究所)。
  • 北米では、輸入されたラズベリーやレタスなどの生鮮食品による集団発生が起きています(愛知県衛生研究所)(CDC)。

検査と診断

診断

便を調べて寄生虫を確認します。通常の便検査では見つからないため、この寄生虫を目的とした検査を医師が指示します。日を変えて何回か便を出す必要がある場合もあります(CDC)。ジアルジア症など、ほかの寄生虫による下痢との区別も必要です(愛知県衛生研究所)。

治療

治療

健康な人では治療をしなくても回復することが多いとされます(CDC)。症状が続く場合などは、抗菌薬で治療します。有効な薬として、ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)が挙げられています(愛知県衛生研究所)(MSDマニュアル)。

治療をしない場合、数日で治まることもあれば、1か月以上続くこともあります(CDC)。

日常生活の注意

下痢があるあいだは、体を休め、水分をしっかりとることが大切です(CDC)。脱水が心配なときや、症状が長引くときは医療機関に相談してください。服薬や食事については医療機関の指示を優先してください。

経過と生活

予防

  • 熱帯・亜熱帯へ旅行するときは、生水や生野菜を避ける(愛知県衛生研究所)
  • 食べる前・切る前・調理の前に、手と生鮮食品を流水で洗う(CDC)
  • 洗うだけでは寄生虫を落としきれないことがあるため、加熱できる食品は70℃以上で加熱する(CDC)
  • 食品の回収や集団発生の情報に注意し、回収対象の食品は食べない(CDC)

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出典

CDC「About Cyclosporiasis」 / 愛知県衛生研究所「サイクロスポーラ症」 / MSDマニュアル プロフェッショナル版「サイクロスポーラ症」
内容の確認日:2026-10-18(次回確認予定 2027-04-18)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。