病気の解説
セレウス菌感染症
受診の目安
セレウス菌感染症では、嘔吐型の症状は吐き気や嘔吐が多く、軽症であることが多い。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
セレウス菌は土の中など自然環境に広く分布する細菌です。食中毒には嘔吐型と下痢型があり、原因となる毒素は食品中で産生されます。嘔吐型は主に吐き気や吐く症状が中心で、潜伏時間はおよそ30分~5時間程度とされています。下痢型は腸内で増殖した菌が産生する毒素が原因となり、潜伏時間はおよそ6~15時間程度で下痢が中心の症状です。大規模な発生事例も報告され、学校や事業所を含む集団発生がみられます。
主な症状
嘔吐型の症状は吐き気や嘔吐が多く、軽症であることが多いとされています。下痢型は主に下痢が中心で、腹痛を伴うこともあります。いずれも食品中での増殖と毒素の関与が関係しています。
原因
セレウス菌は土壌や農産物に常在し、加熱後も生き残ることがあるとされています。嘔吐毒(Cereulide)と下痢毒があり、両者は食品中で産生されることが中毒の原因となります。
病態
嘔吐毒はCereulideと呼ばれる环状ペプチドで、消化酵素や熱・酸・アルカリにも安定しています。下痢毒はタンパク質で、加熱や酸性条件で失活することがあります。食品中で毒素が産生されることで症状が発生しますが、毒素は胃酸や消化酵素によって不活化されることがあります。
リスク因子
発生は食品の調理や保管条件に関連し、食品中での菌の増殖が発生要因となります。大規模発生事例として学校や事業所での事例もみられます。
検査と診断
検査
診断は臨床症状や潜伏時間、関係検体からの菌の検出頻度などで行われます。下痢毒は検出キット(ラテックス凝集反応)で検出されることがあります。嘔吐毒の簡易検査方法は報告されていません。
診断
臨床症状、潜伏時間、関係検体からの原因菌検出を総合して判断します。でんぷん分解能検査で自然界のセレウス菌と食中毒の系統を区別することが検討されます。
治療
治療
本食中毒では水分・栄養補給などの対症療法が中心で、特別な治療は必要ないとされています。
経過と生活
合併症
嘔吐型と下痢型の症状は通常は軽症であるとされています。
予防
食品中での菌増殖を抑えることが予防の第一歩です。調理から喫食までの時間と温度管理が重要とされています。
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出典
参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。