病気の解説
ダニ媒介脳炎
別名:ダニ媒介性脳炎、ダニ媒介性脳炎ウイルス、ロシア春夏脳炎、中央ヨーロッパダニ媒介性脳炎
緊急性の高い症状
発熱に加えて、意識がもうろうとする・けいれん・激しい頭痛や嘔吐・首が硬くて曲げられないなどがあるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
ダニ媒介脳炎では、発熱や頭痛などで発症し、髄膜脳炎へ進行することがあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに脳神経内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
ダニ媒介脳炎は、ダニに咬まれることが原因で発生する感染症です。主に発熱や頭痛などの症状から始まり、進行すると髄膜脳炎を起こすことがあります。分布はヨーロッパ・アジアに広く、日本では極東亜型のウイルスが報告されています。
主な症状
感染した多くは無症状のままですが、潜伏期間は2〜28日程度です。発熱や頭痛などで発症し、髄膜脳炎へ進行することがあります。重症例では手足の麻痺や意識障害がみられることがあります。極東亜型は致命率が高いとされ、回復後にも神経症状が残ることがあるとされています。
原因
原因はダニ媒介脳炎ウイルスです。主な感染経路は、ウイルスを持つマダニに刺されることです。日本ではヤマトマダニやシュルツェマダニが関与しています。
病態
ダニ媒介脳炎ウイルスはフラビウイルス科オルソフラウイルス属の1本鎖プラス鎖RNAウイルスです。感染後、体内で増え髄膜脳炎へ進行することがあります。
リスク因子
特定の地域でダニに刺されることがリスクとなります。日本では北海道南部での発生が報告されています。
検査と診断
診断
血液や髄液からウイルスを検出したり、ウイルスの遺伝子を検出する検査、血清学的検査などで診断を行います。
経過と生活
予防
ダニに刺されないようにすることが基本です。忌避剤の使用や肌の露出を減らすなどの対策が推奨されています。生乳や加熱処理されていない乳製品の摂取を避けることも重要です。日本ではダニ媒介脳炎ワクチンが有効とされ、2024年に承認されています。
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出典
参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。