病気の解説

ニパウイルス感染症

別名:ニパウイルス

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受診の目安

ニパウイルス感染症は、主に南アジア・東南アジアで発生している感染症です。

  • 流行地に滞在し、帰国後およそ2週間以内に発熱・頭痛・筋肉痛・吐き気などが出たときは、医療機関(感染症内科など)を受診してください。
  • 受診するときは、渡航先、コウモリやブタとの接触、生のナツメヤシ樹液や動物がかじった可能性のある果物を口にしたかどうかを医師に伝えてください。
  • 帰国する時点で体調がおかしい場合は、空港の検疫官に申し出てください。
  • ぼんやりする・意識がおかしいなどの脳の症状や、息苦しさが出たときは重症化のおそれがあり、早い段階での治療が大切です。

発熱や頭痛はほかの多くの病気でも起こり、症状だけで病名は判断できません。

出典:世界保健機関(WHO)、厚生労働省、厚生労働省検疫所(FORTH)

基本

概要

ニパウイルス感染症は、ニパウイルスを病原体とする感染症です。主な感染経路は、オオコウモリやブタなど感染動物との接触や、感染動物の唾液や尿などの体液で汚染された食物の摂取です。また、患者の血液や体液との接触によるヒト-ヒト感染も報告されています。初期には発熱や頭痛、嘔吐、筋肉痛などの症状が現れ、進行すると意識障害などの神経症状を伴い、重症化すると急性脳炎に至ることがあります。

主な症状

潜伏期間は通常4日から14日程度です。発熱・頭痛・嘔吐・筋肉痛などの症状で始まり、その後に神経症状が現れることがあり、重症化すると急性脳炎になることがあります。

原因

原因はニパウイルスです。病原体はパラミクソウイルス科ヘニパウイルス属の1本鎖RNAウイルスで、自然宿主はオオコウモリです。

検査と診断

診断

病原体診断として、髄液・尿・気道分泌液などからウイルスの分離・同定、抗原の検出、ウイルス遺伝子の検出、または血清からの抗体の検出が行われます。

経過と生活

予防

流行地では、オオコウモリやブタとの直接的な接触を避けること、また生のナツメヤシの樹液や洗っていない果物の喫食を避けることが推奨されています。患者に接触する際には個人防護具の使用などの接触感染対策が必要です。国内で承認されたワクチンはありません。

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出典

参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:WHO Fact sheet: Nipah virus / 厚生労働省:ニパウイルス感染症 / 厚生労働省検疫所FORTH:ニパウイルス感染症について(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。