病気の解説
非結核性抗酸菌症
別名:肺MAC症、非定型抗酸菌症
受診の目安
非結核性抗酸菌症では、せき、たん、血たん、だるさ、発熱、寝汗、体重減少などが出ることもあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
結核菌以外の抗酸菌が肺に感染して起こる病気です。非結核性抗酸菌は土や水などの環境中にいる菌で、結核菌とは異なり人から人には感染しません。菌の種類は150種類以上ありますが、非結核性肺抗酸菌症の80%がマック菌で、次に多いカンサシ菌が10%です。
主な症状
症状がなく、検診の胸部エックス線検査などで発見されることもしばしばあります。せき、たん、血たん、だるさ、発熱、寝汗、体重減少などが出ることもあります。
検査と診断
検査
胸部エックス線検査、胸部CT検査で特徴的な影を見つけます。たんを調べ、培養で菌があれば診断になりますが、結果が出るまでに6週間程度かかることがあります。たんから2回以上同じ菌が出ることが診断に必要です。たんが出ない場合は気管支鏡検査を行い、検体の培養を行います。
治療
治療
非結核性肺抗酸菌症のうちマック菌が原因と診断されて、症状や肺の影が悪化してくる場合には薬による治療を行います。クラリスロマイシンと抗結核薬2種類を毎日内服し、少なくとも1年半(菌が培養されなくなってから1年間)続ける必要があります。
経過と生活
経過・予後
菌が完全に消えることはまれであり、治療終了後も再発しないか定期的に胸部エックス線検査をします。再発すれば治療を再開します。
感染症内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。