病気の解説
ビタミン欠乏症
受診の目安
ビタミン欠乏症では、ほかにもビタミンC欠乏の壊血病、ビタミンD欠乏の骨の病気、葉酸欠乏の貧血など、複数の症状が同時に現れることもあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
ビタミン欠乏症は、体に必要なビタミンの摂取量が不足したり、吸収・代謝に問題が起きたりして、体内のビタミン濃度が低下する状態です。ビタミンは水溶性と脂溶性に分かれ、欠乏すると代謝や免疫、神経、造血、骨の形成などに影響が出ることがあります。頻繁な偏食やアルコールの過度摂取、吸収不良、手術後の吸収障害などが原因となることがあり、日常の食事の見直しと必要に応じた補充が重要です。
主な症状
ビタミンごとに特徴的な症状があります。例として、ビタミンAの欠乏は夜盲症や皮膚の乾燥、感染症への抵抗力低下、ビタミンB1の欠乏は脚気などが挙げられます。ほかにもビタミンC欠乏の壊血病、ビタミンD欠乏の骨の病気、葉酸欠乏の貧血など、複数の症状が同時に現れることもあります。欠乏が長く続くと体調不良や生活の質の低下につながることがあります。
検査と診断
診断
診断には問診で食生活や生活習慣、服薬歴を確認し、身体の観察を行います。血液検査でビタミン濃度の測定(例:ビタミンB12、葉酸、ビタミンD)を行うことがあります。貧血やCRP、電解質異常などの間接的な所見も役立ちます。尿検査では水溶性ビタミンの排泄状況をみます。必要に応じて画像検査(例:骨密度検査)をすることもあります。
治療
治療
治療は主に食事療法です。欠乏しているビタミンを多く含む食品を意識して摂取します。管理栄養士の指導のもと、バランスの取れた食事へ再構築を目指します。必要に応じてサプリメントや医薬品による補充を行います。補充の方法は、欠乏の程度や吸収の状態によって経口か注射かが選ばれます。原因となる疾患があれば、それの治療も並行して行います。再発防止には長期的な生活改善が重要です。
経過と生活
予防
予防としては、偏りのない食事を心がけ、多品目をバランスよく摂取すること、野菜と果物を意識して取り入れることが挙げられます。日光に当たる習慣や、過度なダイエットを避けることも大切です。妊娠中や授乳中は医師の指導のもと必要なサプリメントを摂取することがあります。高齢者や疾患を持つ人は定期的な栄養評価を受けるとよいです。
経過・予後
欠乏の種類や重症度、適切な補充や原因疾患の治療開始時期によって予後は変わります。軽度の欠乏で早期に補充を始められ、生活改善が続く場合は回復が見込まれることがあります。長期間の欠乏や神経系の障害がある場合は回復が限定的となることもあります。再発予防には生活環境の整備と食生活の継続的な改善が重要です。
内分泌・代謝内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: ビタミン欠乏症|病気症状ナビbyクラウドドクター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。