病気の解説
前立腺がん
別名:前立腺ガン、前立腺癌、前立腺腫瘍
受診の目安
前立腺がんでは、排尿困難や頻尿・切迫尿意などの似た症状が現れることもありますが、がんが尿道を大きく圧迫するほどになる前には起きにくい。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、泌尿器科を受診してください。
基本
概要
前立腺がんは前立腺にできるがんです。多くは進行期になるまで症状が現れないことが多く、排尿困難や頻尿などの症状が出ることがあります。がんが骨などへ転移すると痛みや脱力感、尿失禁などの症状が現れることもあります。血尿が出ることや、突然尿が出なくなることもあり得ます。がんが他の部位へ転移して初めて症状が見られることもあります。
主な症状
前立腺がんは進行するまで症状が出にくいことが多いです。排尿困難や頻尿・切迫尿意などの似た症状が現れることもありますが、がんが尿道を大きく圧迫するほどになる前には起きにくいと説明されています。その後、血尿や突然の尿が出なくなることがあるとされます。がんが転移すると痛みを伴う骨折のリスクや、脊髄へ影響することで痛みやしびれ、脱力感、尿失禁がみられることがあります。がんの転移では貧血がみられることがあるとも説明されています。
検査と診断
診断
診断には血液検査(PSA)や直腸指診、超音波検査、生検、画像検査が使われます。PSA値は前立腺組織だけで作られる物質で、スクリーニングのひとつとして用いられます。 MRI は進行の速いがんを見つけるのに役立つことがありますが、生検の前提として活用されます。検査の結果からがんが疑われる場合には、前立腺から組織サンプルを採取する生検が行われます。生検の際には経直腸超音波検査で前立腺の画像を取得します。
治療
治療
治療は手術、放射線療法、ホルモン療法、積極的サーベイランスの4つの方針のいずれかで選ばれます。治療を選ぶのは難しく、治療が寿命をどれくらい延ばすかは必ずしも分かりません。PSA値や悪性度が低く前立腺の外への広がりがない場合でも、治療には副作用が生じる可能性があります。副作用として尿失禁や勃起機能障害などが挙げられます。
治療
治療の戦略としては、積極的サーベイランス、根治的治療、緩和療法の3つが挙げられます。積極的サーベイランスはがんの進行や症状が出るまで治療を行わない方針です。根治的治療はがんを完全に取り除くことを目指します。緩和療法は進行を遅らせたり症状を軽減したりすることを目標とします。
治療
転移性前立腺がんには追加の薬剤や治療法が用いられることがあります。ホルモン療法と併用することで延命効果が期待される治療として、免疫療法や薬剤、化学療法、放射線療法、ラジウム223などがあります。骨粗しょう症の薬もがん治療と併用されることがあります。
経過と生活
予防
前立腺がんを確実に予防する方法は確立されていませんが、健康的な生活習慣を心がけることは妥当なアプローチとされています。運動、バランスのとれた食事(赤身肉・飽和脂肪酸の摂取を控え、葉物野菜を多く取る)、飲酒量を控える、禁煙することが挙げられています。
経過・予後
局所的ながんの場合は予後が良いとされることが多いです。年齢や健康状態、がんの悪性度や病期によって予後は異なります。転移したがんには根治的な治療は難しく、診断後の生存期間は個人差があります。
前立腺がんと関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
泌尿器科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。