病気の解説

卵巣がん

別名:卵巣癌

まず相談する診療科産婦人科がん治療科(腫瘍内科・外科)
関係する症状生理不順・月経異常
この解説の項目7項目

受診の目安

卵巣がんでは、下腹部の違和感や痛み、腹部の張り感、便秘や頻尿、不正出血などの症状が現れることもありますが、初期には特に特徴的な症状がないことが多い。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに産婦人科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。

基本

概要

卵巣は子宮の両側にある臓器で、がんができます。主に上皮性がんが多く、他にも胚細胞性や性索間質性などのタイプがあります。日本人では若い頃は少ないとされてきましたが、食生活の変化により近年増える傾向があるとされています。治療の主な内容は、手術で腫瘍をできるだけ取り除くことと、抗がん剤による化学療法を組み合わせて行うのが一般的です。

主な症状

下腹部の違和感や痛み、腹部の張り感、便秘や頻尿、不正出血などの症状が現れることもありますが、初期には特に特徴的な症状がないことが多いとされています。がんが進むと腹水がたまるなどして腹部の張りや息苦しさが出ることがあります。検診で偶然見つかることもあり、早期発見は難しいと考えられています。

検査と診断

検査

診断には内診や直腸診、超音波検査やCT・MRIといった検査が用いられます。血液検査で腫瘍マーカーを調べることもあり、がんの有無の判断や転移・再発の判断・治療効果の確認に用いられます。卵巣の良悪性を確定するには、手術で腫瘍を取り組み組織を顕微鏡で調べる病理検査が必要です。

治療

治療

治療は、がんの進み具合や年齢、合併症の有無などで決まります。基本は外科手術と抗がん剤治療を組み合わせる方法です。転移が多くて手術で全てを取りきれない場合には、抗がん剤で小さくしてから手術を行うこともあります。手術では卵巣・卵管・子宮・大網を切除するケースが多く、必要に応じて他の臓器の一部を切除することもあります。再発を予防するために術後に化学療法を行うこともあります。放射線治療は、転移を緩和する目的で用いられることがあります。

経過と生活

予防

生活習慣を整えることが予防につながると考えられています。バランスの良い食事と適度な運動、喫煙と飲酒を控えることが推奨されることがあります。低用量ピルの使用が卵巣への負担を減らすとされる場合もあります。定期的な婦人科検診を受け、体に異常を感じたら早めに受診することが大切です。

経過・予後

卵巣がんは自覚症状が少ないことが多く、早期発見が難しい場合があります。治療方針は個々の状況により決まり、手術と化学療法の組み合わせが基本となります。

卵巣がんと関係する症状

症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。

産婦人科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: 卵巣がん(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。