病気の解説
原発性肺胞低換気症候群
受診の目安
原発性肺胞低換気症候群では、不眠や起床時の頭痛、日中の眠気などがみられ、進行すると呼吸困難や全身のむくみなどの症状が現れることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、呼吸器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
原発性肺胞低換気症候群は、肺・胸郭・神経・筋肉系に明らかな異常が認められないにもかかわらず、血液中の酸素が低下し、二酸化炭素が多くなる病気です。呼吸は主に脳の指令で起こり、肺で換気が進みます。通常はこれらの器官に問題がなくても換気が不十分になることがあり、特に睡眠中に悪化しやすいとされています。代謝の調整機能の不全が関係していると推定されています。
主な症状
不眠や起床時の頭痛、日中の眠気などがみられ、進行すると呼吸困難や全身のむくみなどの症状が現れることがあります。
検査と診断
診断
血液中の酸素が低く、二酸化炭素が多くなっていますが、肺には異常が認められず呼吸機能検査値は正常のことがあります。神経や筋肉にも異常は見られません。夜間睡眠時の検査で換気低下や血中酸素低下が認められるタイプがあるとされています。
治療
治療
現時点では根本的な治療法はありませんが、人工呼吸器を用いて換気を補助することで血液の酸素分圧を上げ、二酸化炭素分圧を下げることができます。非侵襲的陽圧換気療法が主流となっており、鼻マスクや鼻口マスクを使うことが多く、睡眠中に使用するケースが多いとされています。治療を開始した場合は自己判断で中断してはいけません。
経過と生活
生活上の注意
疲れや風邪などで病状が悪化することがあるため、適度な睡眠をとり、感染対策として手洗い・うがいを心がけます。鎮静薬や睡眠薬の内服で悪化することがある点に注意します。肥満がある場合は適正体重を維持します。
経過・予後
睡眠中の換気補助を継続することで、低酸素血症や高二酸化炭素血症が改善される可能性があり、長期の生存が望めるケースがあるとされています。
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出典
参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。