病気の解説
口腔がん
受診の目安
- 口内炎のような傷やただれが、2週間たっても治らないとき(国立がん研究センター)(NIDCR)
- 舌や歯ぐき、頬の内側などに、赤い部分・白い部分、硬いしこりや腫れができたとき(国立がん研究センター)(NIDCR)
- あごの下や首に、痛みのないしこりを見つけたとき(国立がん研究センター)(NIDCR)
- かみにくい、飲み込みにくい、話しにくい、口が開けにくい、入れ歯が急に合わなくなった、口の中のしびれや出血がある、といった変化が続くとき(NIDCR)
相談先は歯科口腔外科や耳鼻咽喉科・頭頸部外科です(国立がん研究センター)。初めのうちは痛みや出血が少なく、ふつうの口内炎と区別がつきにくいため、見た目や症状だけで自己判断することはできません(国立がん研究センター)。
基本
口腔がんとは
口腔がんは、舌、歯ぐき(歯肉)、頬の内側の粘膜、舌の下(口腔底)、上あごの内側(硬口蓋)、くちびるなど、口の中にできるがんの総称です。日本では舌にできるものが最も多いとされます(国立がん研究センター)。男性に多く、年齢の高い人に多くみられます(国立がん研究センター)(NIDCR)。早く見つけることが大切ながんの一つです(NIDCR)。
主な症状
- 粘膜の変化:赤くなる、白く変わる、ただれる、形が変わる(国立がん研究センター)
- しこり・腫れ:口の中や首にしこりができる(国立がん研究センター)(NIDCR)
- 治らない傷:口内炎に似た傷がなかなか治らない(国立がん研究センター)
- 進んだときの症状:刺すような痛み、口が開けにくい、飲み込みにくい、話しにくい(国立がん研究センター)。のどの痛みや声のかすれ、耳の痛みが続くこともあります(NIDCR)。
初めは症状がほとんどなく、本人が気づかないことも少なくありません(国立がん研究センター)。
原因・なりやすい要因
- たばこ:最も大きな危険因子とされます(国立がん研究センター)。紙巻きたばこだけでなく、葉巻、パイプ、かみたばこ、電子たばこなども含まれます(NIDCR)。
- お酒:たばこに次ぐ危険因子で、たばこと一緒にとると危険がさらに高まるとされます(国立がん研究センター)(NIDCR)。
- 口の中の状態:歯みがきをしない、口が乾いている、治療していない虫歯があるといった状態や、炎症が関係するとされます(国立がん研究センター)。
- その他:ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染、野菜や果物の少ない食事、くちびるでは日光、年齢などが挙げられています(NIDCR)。
白くざらざらした「口腔白板症」や、赤くつるっとした「紅板症(紅色肥厚症)」は、将来がんになることがある前がん病変とされています(国立がん研究センター)。
検査と診断
診断
歯科の定期健診などで、医師や歯科衛生士が顔・首・くちびる・口の中・のどの奥を見て触って調べる診察は、痛みもなく短時間で済みます。気になる所が見つかれば、さらに詳しい検査や専門医への紹介が行われます(NIDCR)。口腔がんは、のど・食道・肺のがんを同時に、または後から合併しやすいため、治療の前後にそれらの検査も必要とされています(国立がん研究センター)。
治療
治療
治療の中心は手術で、必要に応じて放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせます。進行している場合は複数の治療を合わせることが多く、分子標的薬や免疫療法が用いられることもあります(NIDCR)。どの治療を選ぶかは、全身の状態、がんの場所・大きさ・種類、広がりの程度によって決まります(NIDCR)。
がんの治療によって歯や口に問題が起こることがあるため、できれば治療が始まる前に歯科を受診し、必要な歯の治療を済ませておくことが勧められています(NIDCR)。
経過と生活
予防・早期発見
- たばこを吸わない、お酒を飲みすぎないことが、最大の危険因子を避けることにつながります(国立がん研究センター)(NIDCR)。
- 口の中を清潔に保ち、虫歯は治療しておきましょう(国立がん研究センター)。
- 口腔がんは自分の目で確かめやすいがんです。ときどき鏡で口の中を見て、変化があれば早めに受診しましょう(国立がん研究センター)。
- 歯科の定期健診も、早く見つけるきっかけになります(NIDCR)。
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出典
国立がん研究センター「口腔がん」 / 米国国立歯科頭蓋顔面研究所(NIDCR)「Oral Cancer」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。