病気の解説
子宮復古不全
受診の目安
子宮復古不全では、子宮収縮が弱いと出血が止まりにくくなり、出血が多くなることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、産婦人科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
子宮復古不全は、妊娠中に大きくなった子宮が出産後に元の大きさに戻る過程(子宮復古)に異常が起き、通常の子宮収縮が十分に起きない状態です。原因は子宮内に胎盤の一部が残っている場合や母体の疲労など、多岐にわたります。子宮は筋肉でできており、出産後は収縮して元の大きさに戻るのが普通ですが、復古がうまくいかないと出血が長く続くことがあります。重症では大量出血に繋がることもあり、産後に注意が必要とされています。
主な症状
正常な復古時には分娩直後に硬い子宮底が触れ、産後2日目には位置が下がり、次第に小さくなります。復古不全では子宮の戻りが悪く、産後日数に対して柔らかく大きい子宮が触れるのが目立つ特徴です。子宮収縮が弱いと出血が止まりにくくなり、出血が多くなることがあります。悪露が遅くまで続くことや、子宮内の感染のリスクが高まることもあります。
検査と診断
診断
診断は、経腟超音波で子宮の大きさや内部の遺残(胎盤などの残り物)がないかを調べることで疑われます。出血量の確認のための血液検査や、貧血の有無、感染の可能性を調べる検査も行われることがあります。悪露の感染が疑われる場合には、悪露の培養検査が行われることがあります。
治療
治療
原因により治療方針が異なります。胎盤や卵膜の残存がある場合は、できるだけ早く残りを除去します。収縮が不十分な場合には、麦角アルカロイド製剤やオキシトシンなどの子宮収縮を促す薬が用いられます。適度な体動や授乳も子宮を刺激して収縮を促します。感染が疑われる場合には、原因菌に合わせた抗菌薬が併用されます。
産婦人科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。