病気の解説

強直性脊椎炎

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受診の目安

次のようなときは、医療機関(リウマチ科・整形外科など)に相談してください。

  • 腰やお尻、背中の痛みがじわじわ始まり、長く続いている
  • 痛みやこわばりが安静にしているときや夜・朝に強く、体を動かすと楽になる
  • 朝、背中がこわばってすぐに起き上がれない
  • かかとなど腱の付け根や、股関節・膝・肩の痛みも続いている
  • 片方の目が急に痛む・赤くなる(眼の炎症の可能性があり、早めの眼科受診が必要です)

症状だけで病名は判断できません。すでに治療中の方は自己判断で中断しないでください。

出典:難病情報センター、NIAMS(米国国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所)、MedlinePlus Genetics

基本

概要

強直性脊椎炎は、背中の痛みや朝のこわばりが特徴の慢性の炎症性疾患です。炎症は再燃と無症状の時期が交互に現れることがあり、股関節や膝、肩などの大きな関節から痛みが始まることもあります。全身症状として眼の炎症が起こることもあり、25%程度で見られる場合があります。X線や MRI、血液検査などで診断を進めます。治療では痛みや炎症を和らげ、関節の可動域を保つことを目的にします。背中の痛みの悪化を防ぐため、運動も重要とされます。

主な症状

最もよくみられる症状は背部痛と朝のこわばりです。痛みは人により異なり、夜や朝に強くなることがあります。動かすと和らぐことがあり、前屈みの姿勢になることがあります。脊椎のこわばりが進むと胸の動きが制限されることもあります。股関節や膝、肩など大きな関節から痛みが始まることもあります。約25%の人に眼の炎症が繰り返されることがあります。

検査と診断

診断

診断は、症状のパターンや家族歴と、脊椎や骨盤、関節のX線検査の結果を基にします。仙腸関節の摩耗や椎骨間の骨橋が見られることが多いですが、必ずしもX線で認められるとは限りません。MRI検査での所見が診断に役立つこともあります。血液検査では赤沈やCRP、時にHLA-B27の有無を調べます。これらの検査だけで診断が確定するわけではなく、基準に基づく総合的な判断になります。

治療

治療

治療の目的は背中と関節の痛みを和らげ、関節の可動域を維持し、他の臓器への影響を防ぎ、脊椎の変形を防ぐことです。非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は痛みと炎症を軽減します。TNF阻害薬、IL-17阻害薬、またはJAK阻害薬を用いることがあります。運動を取り入れて体を動かすことも重要です。薬としてはエタネルセプト、アダリムマブ、インフリキシマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴル、セクキヌマブ、イキセキズマブ、ウパダシチニブやトファシチニブなどが挙げられます。

経過と生活

経過・予後

多くの人で体に多少の障害が出ても普通の生活が送れます。ただし進行が速く重度の変形をきたす場合や、ぶどう膜炎・心臓や肺の病気を併発する人では予後が思わしくないことがあります。

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出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:難病情報センター 強直性脊椎炎(指定難病271) / NIAMS Ankylosing Spondylitis / MedlinePlus Genetics Ankylosing spondylitis(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。