病気の解説
手足口病
別名:HFMD
受診の目安
手足口病では、発熱とともに、口の中に痛みを伴うただれが現れることが多いです。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに感染症内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
手足口病は、子どもに起こりやすい手のひらや足の裏、口の中にただれができる病気です。発熱がみられることが多く、のどや口の痛みで食事がつづけにくくなることがあります。発疹は手と足に出ることが多いですが、腕や太もも、殿部、性器にもみられることがあります。以下のような中枢神経系の合併症はまれですが、無菌性髄膜炎や脊髄炎・脳炎などを起こすウイルス株も存在します。診断は医師の診察と、必要に応じてのどや便の検査で行われることがあります。治療は主に痛みと発熱の緩和で、アセトアミノフェンやイブプロフェンが使われることがあります。小児にはアスピリンを使わないことが推奨されます。
主な症状
発熱とともに、口の中に痛みを伴うただれが現れることが多いです。発疹は手と足に出現することが多く、時には腕・太もも・殿部・性器にも出ることがあります。小児ではのどや口の痛みがあり、食事を拒否することがあります。ただれは通常、時を経て治まります。
原因
この病気を起こすウイルスの種類により症状が異なります。小児では無菌性髄膜炎や急性弛緩性脊髄炎、脳炎などの中枢神経系の感染症が発生することはまれです。特殊な手足口病では体のさまざまな部位にただれが生じ、場合によって無菌性髄膜炎も起こることがあります。
病態
手足口病では皮膚と粘膜が侵され、口の中には痛みを伴うただれが生じます。ウイルス株によって病変の広がり方が異なることがあります。
検査と診断
診断
診断は医師の診察による評価で行われます。必要に応じてのどや便から採取したサンプルを検査室に送って培養・検査をします。
治療
治療
治療は主に症状の緩和を目的とします。アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの薬が痛みや発熱を和らげるのに使われることがあります。小児にはアスピリンを使わないように注意します。口内炎が痛む場合でも、水分をしっかり取ることが重要です。
経過と生活
予防
予防には良好な衛生状態を保つことが大切です。手洗いを徹底し、特におむつ交換後には手を洗います。排便後は石けんと水で丁寧に手を洗うことも重要です。おむつを交換する場所は希釈した家庭用漂白剤で消毒します。よく触れる表面やおもちゃなども洗浄・消毒します。感染者との濃厚接触を避けることも推奨されます。中国でEV-A71を含むウイルスに対するワクチンが利用可能ですが、米国で承認されている手足口病ワクチンは現時点ではありません。
感染症内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。