病気の解説
椎体骨折
受診の目安
椎体骨折では、痛みの性質は病状や原因によって異なります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに整形外科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
椎体骨折は、椎体という背骨の一部がつぶれたり折れたりする状態です。骨粗鬄症に起因する場合は胸腰の境目に多く、軽い痛みのこともあります。外力が強い場合には痛みだけでなく他の骨や軟部の損傷、場合によっては脊髄の影響がみられることがあります。多くの椎体が同時に影響を受けると背中が丸くなり身長が低くなることもあります。転移性腫瘍が関与していると、安静時にも痛むことがあります。
主な症状
痛みの性質は病状や原因によって異なります。外力が強かった場合には、椎体の前方がつぶれるような痛みや後方要素を含む不安定性を伴うことがあります。腫瘍性の骨折では安静時にも痛みを感じることがあります。多発性の骨折では背中の形が変わることや身長の低下が見られることがあります。脊髄や神経への影響があると、麻痺やしびれといった症状が出ることがあります。
原因
原因は主に3つに分けられます。1) 骨粗鬆症に伴う軽度の圧迫骨折は中腰や重いものを持つ時など胸腰移行部に力が集中して起こります。2) 椎体に外力が加わる場合は力が集中した部位の前方がつぶれることがあります。3) 腫瘍の転移による病的骨折は、転移した部位が弱くなり、軽微な外力で骨折が生じます。強い外力の場合は全体がつぶれて脊髄の通り道に影響を及ぼすことがあります。
病態
骨粗鬆症が関与する場合は胸腰移行部に力が集中して椎体がつぶれます。腫瘍性の骨折では転移部が弱くなり、軽微な外力でも骨折が起こることがあります。強い外力では椎体全体の不安定性が生じ、脊髄の通り道が圧迫され脊髄損傷につながることがあります。
検査と診断
診断
診断はX線(レントゲン)検査で椎体骨折部の粉砕や変化を確認します。必要に応じてCTやMRI検査を行い、骨粗鬆症が疑われる場合は骨密度の測定をします。転移性骨腫瘍が疑われる場合はMRIや骨シンチグラフィーなどの追加検査が適用されることがあります。
治療
治療
治療は原因や症状により異なります。骨粗鬆症による軽度の圧迫骨折には外固定として簡易コルセットを使い、前屈を避けて安静にします。3〜4週間程度で多くは改善します。強い外力による骨折では外固定で早期離床・歩行訓練が基本となります。不安定性が高い場合や痛みが長引く場合には手術を検討することがあります。転移性脊椎腫瘍が関与する場合は別項を参照します。
経過と生活
予防
骨粗鬆症が関係する場合は安静や適切な固定、生活状況の工夫などが挙げられています。
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出典
参考: 日本整形外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。