病気の解説
高山病
受診の目安
高山病では、手や足の腫れや顔のむくみを感じることがあり、頭痛だけで止まることもあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、整形外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
高山病は、急に高度の高い場所に移動したときに起こりうる病気です。予防としては「ゆっくりと高度を上げる」ことが基本とされ、症状が出た場合には標高を下げることが治療の目安となります。低地へ移動する以外にも、薬が使われることがあります。
主な症状
手や足の腫れや顔のむくみを感じることがあり、頭痛だけで止まることもあります。標高が高い地域では視野の変化がある網膜出血が起こることがあり、症状がなくても腫れが生じることがあります。
原因
高地へ急激に登ることや高地での体への負担が原因となることが多いとされます。慢性高山病という長期間高地に居住することで生じる場合もあります。
病態
高地では血液中の酸素濃度が低くなるため、体の反応として赤血球の増加や血液の粘度の変化が起こることがあります。これは慢性高山病の説明の中で記載されています。
リスク因子
2000メートル以上の高度で、既往歴がある場合や急速な高度の上昇、過度の運動などがリスクとして挙げられています。妊婦や胎児は一定高度までの滞在では特に危険性はなく、病気の有無は個人差が大きいとされています。
検査と診断
検査
高山病の診断は主に症状で判断され、必要に応じて胸部X線検査や血中酸素レベルの測定が行われることがあります。高地脳浮腫の診断には脳の画像検査が使われることがありますが、一般的には必須ではありません。
診断
診断は症状をもとにします。重症例では胸部の音を聞く検査や画像検査が補助として使われることがあります。
鑑別
慢性高山病の説明があり、急性高山病とは別の病態として整理されています。網膜出血の話も関連します。
治療
治療
軽度の場合は登山を止めて様子をみます。重度の場合は標高を下げて治療します。高地脳浮腫や高地肺水腫の疑いがある場合は迅速な下山と薬物治療が求められることがあります。頭痛には水分補給と鎮痛薬が用いられることがあります。
使われる薬
アセタゾラミドやデキサメタゾンが高山病の予防・治療に用いられることがあります。NSAIDも頭痛緩和に役立つ可能性があります。場合によってはニフェジピンやタダラフィルの予防的使用が提案されることがあります。
手術・処置
下山が必要な場合は標高の低い場所へ移動します。必要に応じて酸素補給や携帯用高圧バッグが治療に用いられることがあります。
経過と生活
合併症
網膜出血が高高度で起こることがあり、黄斑の異常が視力影響を生じることがあります。高地脳浮腫や高地肺水腫といった重い合併症が起きる可能性があり、これらには下山や治療が必要になることがあります。
生活上の注意
高地での活動時は無理をせず、体をよく休ませることが大切です。睡眠の質の低下は高地の特徴として挙げられています。
予防
高度をゆっくりと上げることが基本です。時には予防として薬が使われることがあります。
経過・予後
多くの急性高山病は1~2日程度で改善することがあるとされています。
経過・予後
慢性高山病は回復まで長い時間を要し、低地への移動が治療の中心となります。
その他
初期症状
軽度の急性高山病(AMS)の場合、症状は軽く高度を上げずに休むことが推奨されることがあります。頭痛が主な症状として現れることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。