病気の解説

水虫

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受診の目安

  • 足の指の間がふやけてむける、足の裏に小さな水ぶくれが出る、かかとや足裏の皮膚が厚く硬くなってひび割れる、といった状態が続くとき
  • 市販の薬を使っても良くならない、またはいったん治ってもくり返すとき
  • 爪が白っぽく濁る、厚くなるなど、爪にも変化があるとき
  • 塗り薬を使ったあとに、赤み・かゆみが強くなったとき

相談先は皮膚科です。かゆみがあるから水虫、かゆくないから水虫ではない、とは言えず、見た目や症状だけで病名を決めることはできません。水虫かどうかは、皮膚の一部を取って顕微鏡でカビ(白癬菌)がいるかを確かめて判断します(日本皮膚科学会)。

基本

水虫とは

水虫は、白癬菌(皮膚糸状菌)というカビの一種が、足の皮膚のいちばん外側(角層)に入り込んで起こる感染症で、医学的には「足白癬」と呼ばれます(日本皮膚科学会)。とくに足の指の間に起こりやすいとされます(MedlinePlus)。日本皮膚科学会は、夏には日本人のおよそ4人に1人に足白癬がみられると見込んでいます(日本皮膚科学会)。放っておくと、爪にまで広がることがあります(日本皮膚科学会)。

主な症状

症状の出方は人によって違い、大きく3つのタイプに分けられます(日本皮膚科学会)。

  • 指の間がふやけるタイプ:指の間の皮膚が白くふやけてむけ、赤くただれたり、こすって痛んだりすることがあります。
  • 水ぶくれができるタイプ:足の裏などに小さな水ぶくれが出ます。暖かい時期に片足から始まることが多く、悪くなる時期にかゆみが強まり、乾いて皮がむけるころには落ち着きます。
  • 皮膚が厚くなるタイプ:両足の裏の皮膚が全体に厚く硬くなります。季節に関係なく続き、かゆみは目立たない一方、冬にはひび割れて痛むことがあります。爪の水虫を伴っていることが多いとされます。

かゆみやヒリヒリ感、皮膚のひび割れを感じる人もいますが(MedlinePlus)、かゆみを訴える人は一部にとどまり、まったく症状を感じない人も少なくありません(日本皮膚科学会)。

原因・なりやすい要因

白癬菌は湿った場所を好みます。共同のシャワー室・プール・更衣室の床などを裸足で歩くと、菌に触れる機会が増えます(MedlinePlus)。家族に水虫の人がいる場合、バスマットやスリッパなどを通して家の中でうつることもあります(日本皮膚科学会)。

症状に気づいていない人も菌を周りに落とすため、本人も家族も気づかないまま広がる原因になるとされます(日本皮膚科学会)。

検査と診断

診断

皮膚科では、症状のある部分の皮膚や爪を少し取り、薬液で溶かして顕微鏡で観察します。診察室で短時間に結果がわかり、菌が見つかれば水虫と判断されます。菌が見つからなければ別の皮膚の病気を考え、治療も変わります(日本皮膚科学会)。必要に応じて、菌を育てて種類を調べる検査が行われることもあります(日本皮膚科学会)。

治療

治療

  • 塗り薬:多くの場合、カビに効く塗り薬(抗真菌薬)で治療します(MedlinePlus)(日本皮膚科学会)。
  • 塗る範囲と期間:症状のある所だけでなく、両足の指の間から足の裏全体に塗ることが勧められています。症状は早めに軽くなりますが、皮膚の中に菌が残るため、少なくとも4週間は毎日続ける必要があるとされます(日本皮膚科学会)。
  • 飲み薬:皮膚が厚くなるタイプや、爪にまで菌が入っている場合は、塗り薬だけでは効きにくく、飲み薬が使われることがあります(日本皮膚科学会)。

症状が消えた時点でやめてしまう、かゆい所にだけ塗る、といった「途中までの治療」が、治りきらない大きな理由とされています(日本皮膚科学会)。民間療法には、勧められる医学的な根拠のあるものはないとされます(日本皮膚科学会)。

日常生活の注意・セルフケア

治療中は、医療機関から受けた指示を最優先にしてください。

  • 足を清潔にし、洗ったあとは指の間までよく乾かします(MedlinePlus)。
  • 靴下は清潔なものに替え、足が蒸れにくいようにします(MedlinePlus)。
  • 足の爪は清潔に保ち、短めに切っておきます(MedlinePlus)。
  • 家族でスリッパや足ふきマットを共用しないようにします(日本皮膚科学会)。

経過と生活

予防

家族に水虫や爪の水虫の人がいる場合は、その人がきちんと治療することが、家庭内での予防にいちばん効果的だとされています(日本皮膚科学会)。外では、共同のシャワー室や更衣室でサンダルを履くなど、裸足で歩かない工夫が勧められます(MedlinePlus)。

経過

治療で治ることが多い一方、再びかかることもあります(MedlinePlus)。指の間や水ぶくれのタイプは涼しい季節に自然と目立たなくなることが多いものの、菌が残っていると翌年の暖かい時期に再び悪くなります。家族からうつったり、自分の爪に残った菌から再発したりすることもあります(日本皮膚科学会)。

皮膚科で扱うほかの病気

出典

日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむし)」 / MedlinePlus「Athlete's Foot」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。