病気の解説
自己免疫性肝炎
受診の目安
自己免疫性肝炎が疑われる症状が強い・急に悪化する・長引くときは、早めに消化器内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
自己免疫性肝炎は、中年の女性に多く見られる肝炎です。原因はまだはっきり分かっていませんが、肝細胞の自己抗原に対する免疫反応が関係していると考えられています。放置すると肝硬変へ進むことがあるため、早めの診断と治療が重要です。血液検査で肝機能が上昇していることが多く、IgG値の上昇や自己抗体の出現もみられます。自己抗体にはI型とII型があり、日本では I 型が多いとされています。遺伝的要素として、日本人では特定のHLAが関与すると考えられています。
主な症状
多くは肝機能障害を示し、AST・ALT(トランスアミナーゼ)の上昇がみられることがあります。発見が遅れると肝硬変や肝不全へ進行する可能性があります。
検査と診断
診断
診断には血液検査のほかに肝生検が行われ、肝組織の特徴(インターフェイス肝炎や形質細胞浸潤など)が診断の手掛かりになります。決定的な診断項目はなく、他の肝障害を除外しつつ総合的に判断します。日本の診療ガイドラインと国際基準のスコアリングも参照されます。急性発症型では早期診断・治療が必要とされています。
治療
治療
治療には副腎皮質ステロイドと免疫抑制剤を用いるのが一般的です。日本では体重1kgあたり0.6 mg/日のプレドニゾロン投与が推奨され、改善を確認した後に徐々に減量します。副作用や再燃に留意し、必要に応じて維持量を長期的に続けることがあります。効果が不十分な場合や副作用で使えない場合は、アザチオプリンや6-メルペニンなどの免疫抑制剤を併用します。欧米で用いられていた併用療法も国内で保険適用となっています。
経過と生活
予防
ワクチンについては、生ワクチンは免疫抑制薬など治療中は禁忌となる場合があります。一方、不活化ワクチンやmRNAワクチンは担当医と相談のうえで接種を検討します。インフルエンザワクチンやB型肝炎ワクチンは、治療中でも効果が期待される場合があると報告されています。
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出典
参考: 難病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。