病気の解説

視床下部性肥満

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受診の目安

視床下部性肥満の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

視床下部性肥満は、視床下部の障害によって生じる肥満です。視床下部には摂食調節の神経回路やエネルギー消費の中枢があり、これらの機能障害により体重が増えることがあります。原因には腫瘍の治療後や頭部外傷、放射線治療などの後天的要因、あるいは遺伝性疾患が含まれます。患者さんの背景として、視床下部周辺の腫瘍や脳腫瘍の手術・放射線治療、視床下部障害を伴う病気が関与する場合があります。正確な患者数は明らかでないものの、こうした背景を持つ人では体重増加や代謝異常に注意することが重要です。

主な症状

視床下部性肥満では、障害の部位や程度、下垂体ホルモンの低下の種類によって症状が異なります。食欲を調節する回路の障害で食欲が過剰になることや、エネルギー消費が低下することがあります。成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの低下があると、疲れやすさ、倦怠感、骨密度の低下、月経異常、不妊などを伴うことがあります。視力障害や頭痛、尿量の増加(尿崩症)などの症状が出ることもあります。

原因

原因は大きく分けて2つです。視床下部そのものが障害される場合と、遺伝子の異常が視床下部の体重調節機能に影響する場合です。視床下部の障害は頭蓋咽頭腫など腫瘍、手術や放射線治療、頭部外傷などによって生じます。遺伝性肥満では、食欲やエネルギー代謝の調節に関わる遺伝子の異常が関与します。

治療

治療

原因となる疾患への対応が基本です。視床下部周辺の腫瘍では術後の内分泌機能や体重調節機能を踏まえて治療します。下垂体ホルモンの低下がある場合には適切な補充療法を行います。肥満への対応としては、食事療法・運動療法・行動療法を基本としますが、視床下部性肥満では体重管理が難しいことがあります。必要に応じて肥満症治療薬の検討もあり得ます。小児では成長や学校生活への配慮が重要です。

経過と生活

経過・予後

経過や予後は原因となる疾患や視床下部の障害の程度によって異なります。腫瘍が原因の場合、腫瘍自体の治療成績は改善することがある一方で、治療後も視床下部や下垂体の機能障害が残ることがあり、長期的な管理が必要になる場合があります。食欲調節機能の障害やエネルギー消費の低下などにより、生活習慣の改善だけでは体重管理が難しいこともあります。

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出典

参考: 視床下部性肥満|一般の皆様へ|日本内分泌学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。