病気の解説
転移性肝臓がん
受診の目安
転移性肝臓がんでは、転移性肝腫瘍では、初期に特有の症状が見られないことが多いです。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、がん治療科(腫瘍内科・外科)を受診してください。
基本
概要
転移性肝腫瘍は、肝臓以外のがんが血流にのって肝臓にたどりつき、定着して増える腫瘍のことです。原発巣の特徴をもつため、治療や予後は原発巣の治療指針に基づいて考える必要があります。転移は肝臓以外の腫瘍が原因で起き、肝臓への転移は遠隔転移として扱われます。
主な症状
転移性肝腫瘍では、初期に特有の症状が見られないことが多いです。体重減少や食欲不振などが起きることや、原発巣の症状が出ることがあります。腫瘍が大きくなると肝臓のしこりを触れることや、胆管の閉塞による黄疸が生じることもあります。診療科は消化器内科になることが多いです。
検査と診断
検査
採血では腫瘍マーカーの値を測ることがあり、原発巣に特徴的なマーカーを確認します。肝機能の検査(AST、ALT)も行いますが、特定の所見ではありません。腹部超音波検査で腫瘍の大きさや個数を確認します。必要に応じて腹部造影CTやMRIで腫瘍の場所や大きさ、血管・胆管との関連を詳しく調べます。PET-CTは他の検査で評価が難しい場合や手術の前に転移の有無を確認するために用いられることがあります。
鑑別
肝転移か原発性肝腫瘍かを区別する検査や、原発巣の治療方針と肝転移の治療方針を分けて検討することが重要です。
治療
治療
治療は原発巣の種類や状態によって異なります。大腸がん肝転移では、肝切除が可能であれば手術を検討します。手術は腫瘍の分布や肝機能を見て、肝部分切除や葉切除、腹腔鏡・ロボット手術などを選ぶことがあります。手術が難しい場合は抗がん剤治療が選択肢となります。神経内分泌腫瘍肝転移でも肝切除が可能なら手術を行い、切除不能なら抗がん剤やホルモン療法などの治療を選ぶことがあります。他のがん(胃がん、肺がん、乳がん、GISTなど)の肝転移では原則手術は行われず、抗がん剤・ホルモン療法・放射線治療などが選択されることが多いです。肝転移の数や場所により治療方針は異なり、手術が標準治療でないケースもある点に注意が必要です。
がん治療科(腫瘍内科・外科)で扱うほかの病気
出典
参考: 「転移性肝がん」の初期症状をご存じですか? 早期発見のポイントを併せて医師が解説 | メディカルドック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。