病気の解説

食道異物

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緊急性の高い症状

ボタン電池やコイン形リチウム電池を飲み込んだ、または飲み込んだ疑いがあるときは、速やかに医療機関を受診してください。電池から生じるアルカリで、短い時間で食道や胃が傷つくことがあります。

出典:消費者庁 子ども安全メール Vol.547 ボタン電池誤飲を防ぐために、国民生活センター:ボタン電池の誤飲(2024年7月31日)

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

食道異物は、飲み込んだ物が食道にとどまってしまう状態です。物を飲み込んだ、または飲み込んだかもしれないときは、医療機関(消化器内科、子どもでは小児科など)を受診してください。

  • 口の中に残っている物は取り除きますが、飲み込んだ物を無理に吐かせないでください。
  • 見つけたときに子どもを大声で驚かせないようにしてください。
  • 平たく幅の広いコイン形のリチウム電池は、食道にとどまりやすく特に危険です。

症状だけで病名を判断することはできません。自己判断せず、医師の診察を受けてください。

出典:消費者庁 子ども安全メール Vol.547 ボタン電池誤飲を防ぐために、国民生活センター:ボタン電池の誤飲(2024年7月31日)

基本

概要

食道異物とは、食道の中に異物がとどまる状態です。異物の性質や閉塞の程度によって合併症のリスクが変わります。完全な閉塞は強い自覚症状を伴い、部分閉塞では異物の嵌頓があると穿孔のリスクが高まることがあります。特にボタン電池などは注意が必要とされています。

主な症状

主な症状は急性の嚥下困難です。完全閉塞が起きると唾液の分泌が増え、口腔内の分泌物を飲み込めなくなることがあります。胸の後ろの膨満感や逆流、嚥下痛、血の混じった唾液、空嘔吐、窒息感などもみられることがあります。呼吸が苦しくなるほどの状態や聴診で喘鳴が強い場合には、異物が食道ではなく気道にある可能性が示唆されます。食道を傷つける程度の浅い嵌頓で留まることもあります。

検査と診断

診断

診断は臨床的評価と場合によって画像検査、内視鏡での評価で行います。明確な摂取歴がある人には内視鏡検査をすぐに行うことがあります。症状が軽く高リスク因子がない場合には、経過観察で様子を見ることもあります。画像検査は単純X線で異物を検出できることがありますが、魚の骨や木片など一部の異物は写りにくいことがあります。必要に応じて追加の画像検査が検討されます。

治療

治療

治療は、時には経過観察やグルカゴン静注を行い、しばしば内視鏡での摘出を行います。異物が自然に胃へ通過することもあります。完全閉塞がなく鋭利な異物やボタン電池がない場合は24時間程度の経過観察で通過を待つことがあります。グルカゴンの静脈注射は比較的安全とされ、下部食道の緊張を緩めて通過を助けることがあります。発泡剤・肉軟化剤・ブジー拡張術などは推奨されません。24時間以内に通過しない場合は摘出を検討します。第一選択は内視鏡で異物を胃まで前進させるか摘出することです。内視鏡を用いる場合は周囲を確認し、遠位側の食道に問題がないかを確かめてから穏やかに圧を加えて前進させます。穿孔リスクを抑えるためには経験豊富な内視鏡医が行うべきです。

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出典

参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:消費者庁 子ども安全メール Vol.547 ボタン電池誤飲を防ぐために / 国民生活センター:ボタン電池の誤飲(2024年7月31日)(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。