蚊によって媒介される寄生虫症はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
マラリアはハマダラカ、バンクロフト糸状虫症はイエカやヤブカなど様々な蚊によって媒介されます。他の選択肢はそれぞれサシチョウバエ、ツェツェバエ、サシガメが媒介昆虫となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。三日熱マラリアは、マラリア原虫が蚊(ハマダラカ属)によって媒介される感染症です。
- 2. ブラジルリーシュマニア症は、リーシュマニア原虫がサシチョウバエによって媒介される疾患です。正しくは:サシチョウバエによって媒介される。選びやすい理由:昆虫媒介である点は共通するため、媒介昆虫の種類を混同しやすい。混同注意:他の昆虫媒介疾患(蚊媒介、ツェツェバエ媒介など)
- 3. ガンビアトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)は、トリパノソーマ原虫がツェツェバエによって媒介される疾患です。正しくは:ツェツェバエによって媒介される。選びやすい理由:トリパノソーマ症という名称から寄生虫病であることは理解できても、媒介昆虫を誤認しやすい。混同注意:他の昆虫媒介疾患(蚊媒介、サシチョウバエ媒介など)
- 4. 正解。バンクロフト糸状虫症は、バンクロフト糸状虫が蚊(イエカ属、ヤブカ属など)によって媒介される疾患です。
- 5. クルーズトリパノソーマ症(シャーガス病)は、トリパノソーマ原虫がサシガメによって媒介される疾患です。正しくは:サシガメによって媒介される。選びやすい理由:トリパノソーマ症という点で他のトリパノソーマ症と混同しやすいが、媒介昆虫が異なる。混同注意:ガンビアトリパノソーマ症(ツェツェバエ媒介)や他の昆虫媒介疾患
国試ポイント
寄生虫疾患とその媒介昆虫の組み合わせが問われる典型的な問題です。主要な寄生虫疾患の疫学、特に媒介動物の種類を正確に覚えているかが重要になります。2つ選択させる形式で、複数知識を問うことで確実な理解度を測っています。
混同注意
各寄生虫疾患の名称と媒介昆虫が多岐にわたるため、特にリーシュマニア症、トリパノソーマ症などの類似する疾患名では媒介昆虫を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
寄生虫病の問題が出たら、まず病原体の種類(原虫、蠕虫)、感染経路、媒介動物(いる場合)の有無とその種類、主な症状、診断方法、治療薬のポイントを確認する。
関連知識
マラリア(熱帯熱、四日熱、卵形マラリアとその媒介蚊)、フィラリア症(マレー糸状虫症、回旋糸状虫症などとその媒介昆虫)、日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱(これらも蚊媒介ウイルス感染症であり、寄生虫ではないが媒介昆虫という点で関連する)。