細菌性髄膜炎の症状はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
細菌性髄膜炎は、脳と脊髄を覆う髄膜に細菌が感染して炎症を起こす疾患です。主要な症状には、発熱、頭痛、項部硬直(首が硬くなる)、意識障害などがありますが、髄膜刺激症状の一つとして羞明(光線過敏)も典型的に見られます。これは、明るい光が刺激となり頭痛や不快感を悪化させるために起こります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。細菌性髄膜炎では髄膜刺激症状として、光をまぶしく感じる羞明(光線過敏)が現れることがあります。これは、頭痛や項部硬直などとともに髄膜炎の重要な症状の一つです。
- 2. 羽ばたき振戦(asterixis)は、肝性脳症や尿毒症、慢性呼吸不全など代謝性脳症でよく見られる不随意運動です。細菌性髄膜炎の主要な症状ではありません。正しくは:羽ばたき振戦は、肝性脳症などで見られる症状である。選びやすい理由:振戦という神経症状であるため、脳の炎症である髄膜炎と関連があるように感じるかもしれない。混同注意:他の種類の振戦(例えばパーキンソン病の安静時振戦など)や、神経系の疾患一般と混同しやすい。
- 3. レイノー現象は、寒冷刺激や精神的ストレスにより手足の指の血管が収縮し、皮膚の色が白→紫→赤と変化する現象で、膠原病(特に全身性強皮症、全身性エリテマトーデスなど)や閉塞性動脈硬化症などに見られます。細菌性髄膜炎の症状ではありません。正しくは:レイノー現象は、膠原病などで見られる末梢循環障害である。選びやすい理由:血管系の異常であるため、炎症性の疾患である髄膜炎と関連があるように感じるかもしれない。混同注意:血管炎や全身性の炎症性疾患と混同しやすいが、髄膜炎は主に中枢神経系の炎症である。
- 4. ブルンベルグ徴候は、腹膜刺激症状の一つで、腹壁をゆっくり圧迫した後、急速に圧迫を解除すると、解除時に強い痛みが生じるものです。急性虫垂炎や汎発性腹膜炎などで見られ、細菌性髄膜炎の症状ではありません。正しくは:ブルンベルグ徴候は、腹膜炎などで見られる腹部症状である。選びやすい理由:「徴候」という医学用語であるため、脳の炎症である髄膜炎と関連があるように感じるかもしれない。混同注意:ケルニッヒ徴候やブルジンスキー徴候といった髄膜刺激症状と、名前の響きが似ているため混同しやすい。しかし、ブルンベルグ徴候は腹部の診察で確認されるものである。
国試ポイント
細菌性髄膜炎の主要な症状、特に髄膜刺激症状の理解が問われています。代表的な髄膜刺激症状(項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候、羞明など)を正確に覚えておく必要があります。他の選択肢は、それぞれ異なる疾患の典型的な症状であり、鑑別する知識が求められます。
混同注意
髄膜炎の症状と、他の神経疾患(脳炎、脳膿瘍など)や全身疾患(肝性脳症、膠原病など)の症状が混同されやすいです。特に、ブルンベルグ徴候と髄膜刺激症状であるケルニッヒ徴候やブルジンスキー徴候は、名前の響きが似ているため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、細菌性髄膜炎の問題が出た場合、髄膜刺激症状の具体的な観察方法(例:ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候の陽性所見)、年齢層別の症状の違い、あるいは髄液検査の結果(細胞数、蛋白、糖など)を用いた診断に関する問題が考えられます。
関連知識
細菌性髄膜炎の主な原因菌(小児では肺炎球菌、インフルエンザ菌b型、高齢者では肺炎球菌、グラム陰性桿菌など)、診断(腰椎穿刺による髄液検査)、治療(抗菌薬)、合併症(水頭症、脳神経麻痺、てんかんなど)についても関連知識として重要です。